【フレイル】とは、まだ要介護認定を受けるまでではないが、筋力や身体機能が低下が見られ、サポートを受けながら、健康で日常を送ることができているというような【健常と要介護の間にいるような状態】をいいます。
フレイルを維持して健康寿命を延ばす
一般的に65歳以上を【高齢者】とよんでいますが、【前期高齢者】である74歳までと、75歳を超える【後期高齢者】では、かなり身体の状態は変わってきます。
特に前期から後期への移行期となる70代では、身体機能の低下に個人差がかなり見られ、60代の若々しさを維持できている方もいれば、80代のような衰えが顕著に出ている方もいらっしゃいます。また持病の有無によっても、かなり状態が変わってきます。
私の婆婆たちも【健康で快活な時期】を過ぎて、今はフレイルに突入したといえる状態です。
70過ぎ頃までは1人で楽々出来ていたことが、80手前になると次第に出来なくなったり、サポートがないと出来なくなることが増えてきました。
自由で快適な生活を送る【健康寿命】を長くするためには、老化を少しでも遅らせ、フレイルの状態を1日でも長く維持することが必要かと思います。
要支援・要介護生活を先延ばしにすることが【健康寿命の延命】に。
老化をくい止めることは出来ませんが、少しの努力と気配りで、先送りにすることは可能かな?と思います。
老化を先延ばしにするために自炊する
食事を自分で作ることは、脳機能と身体機能の活性化や機能維持に役立ちます。買い物も自身で出来れば尚良いかと。(スーパーに行くか、生協などを利用して、自身で食材を考えて買い揃えるのがベスト)
①冷蔵庫にどんな食材が残っているか
②何の食材が新しく必要か
③作る段取りを考える
④食べて味付けを確認する
⑤後片付けをする
この5つの段階をクリアするにも、高齢になるとなかなか大変になってきます。
おかずを何品も作るのは大変ですが、2日分くらいの量を作り置きしてローテーションしていけば、1品作るだけで、1食で何品か食べれて、バランスの良い献立になるよう意識すると良いかと思います。
私の婆婆たちはまだ自炊できているので、何とか【認知症】までには至らずに済んでいるような気がしてます。
姑は舅の食事を用意しないといけないので特に問題ないのですが、母と叔母は独居で必要なのは【自分が食べるだけ】なので、どうしても自炊のモチベーションが下がりがち。なので「仏壇にお供えしてあげて」と、それぞれ亡くなった「義叔父と妹に食事を作ってあげてね」と話し、頑張って自炊するようにお願いしています。
散歩を日課にする
体調の良くない日、用事のない日には、近所の住宅街でもいいので、のんびり散歩をするように話しています。スマホを持っていき、大体の歩数も記録してもらっています。
70代前半までは「ウォーキング」と称する早歩きをするように話していましたが、80歳前になってくると、それもなかなか難しくなってきますので、無理のない自分のペースで、外に出て新鮮な空気を吸って、気分転換を兼ねた散歩を生活の中に取り入れてもらいたいと思っています。
とはいえ、毎日同じコースを歩いていると飽きるので、違う道を通ってみたり、行きは歩きで帰りはバスで帰る、でもよいので、楽しんで続けてもらえるように、いろいろ提案しています。
福祉センターや地域包括支援センターを利用する
地域の福祉センターや地域包括支援センターでは、介護認定に至っていない方でも利用できる、体操教室や趣味の教室などを開催しています。
利用には、開講前の募集時期に申し込みが必要になる場合が多いので、広報などで確認して、問い合わせをしてみてくださいね。
私の婆婆たちは、脳トレ教室や体操教室に週1~月2回程度、通っています。お友達もできますし、役所の担当者から、いろいろな今後の生活に役立つ情報を教えてもらえたりしますので、興味のある方は、一度相談に行ってみてはいかがでしょうか。