婆推手帖〜ばばおしてちょう

母と叔母、時々姑+舅の推し活(親介護)記録。現在は叔母の認知症介護を中心に紹介しています。

【親の葬儀】葬儀トラブルにならないための予備知識

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高齢化社会が進み、最近ではコンビニや商店が閉店した後に【居抜きの小規模葬儀会場】がどんどん増えてきていますが、耳にするようになったのは【葬儀代金トラブル】。一般的には100万円程度の内容なのに、3-400万も請求された!というような事案のトラブルが、TVなどでも取り上げられるようになりました。

昔ながらの葬儀屋は高い?という思い込み?

自身で葬儀を出したことのない方だと、

【昔ながらの地元の葬儀屋】より、コンビニが潰れた後に出来た【家族葬をうたう小規模の葬儀会場】の方が、簡易的な建物だし、家族だけで葬儀をするなら安いんじゃない?

という思いがあるのかも?しれません。

しかし、葬儀代金に関するトラブルの原因は、その【葬儀の内容】にあります。何を行うかにより、代金にはかなりの差が生じます。【小さい会場だから安いだろう】ではなく、【何を行うか?】によって、金額は大きく変わります。

葬儀は誰もがそうしょっちゅう出す訳ではありませんし、急逝され突然、という場合もあるかと思います。結婚式のように【前もって準備する】のは難しいのがお葬式。

なので、予備知識がないままに業者に言われるがまま進めてしまうと、知らないうちにあれよあれよとオプションが加算され、びっくりするような値段になる可能性があります。

ですので、葬儀の見積をお願いする際には【何が必要で、何がいらないのか】を見極め、相見積もりを取る際にも【どの葬儀社も同じ条件】にする必要があります。

そのためにも、事前にある程度の葬儀の予備知識を得ておくと、大きなトラブルは避けられるのではないか?と思います。

私が過去に葬儀を2回出した経験から、その費用に含まれていたもの、含まれなかったもの、のお話をしたいと思います。

利用した葬儀者の【祭壇一式】に含まれていたもの

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ここでは私が妹の葬儀で利用した葬儀社を例にお話したいと思います。葬儀を出したのは2022年ですが、葬儀の内容等については、現在の様式でも大きな変更はないかと思われます。妹の葬儀は一般的な仏式で行いました。

写真の請求書は葬儀を全て終えて、葬儀施設を出る際に精算した最終的なものです。

【請求書に記載されていたもの】

①葬儀

②霊柩車

③自宅出棺料

④マイクロバス

⑤礼状

⑥粗供養

⑦葬儀日料理

⑧通夜日料理

⑨葬儀日飲み物代

です。

親族一同の供花は1対分(2基)でした。

また、こちらの請求書には僧侶にお支払いしたお布施と火葬料は含まれていません。

こちらは今から3年以上前(2022年秋)の価格なので、まだ物価の急激な値上がり前。今、もし同じお葬式を挙げたとすると、130〜150万くらいになるのでは?と思います。

費用のポイントは【①葬儀】に何が含まれているのか?になると思います。

ここが安いか高いか、何が含まれているのか?でかなり違ってきます。

ちなみに

②は、普通の霊柩車

③は、自宅から葬儀会場への送迎として寝台車を手配

④は、葬儀終了後の火葬場への送迎にマイクロバスバスを借りました。(コースター、運転手以外に15人乗りくらい)

⑤⑥は、通夜と葬儀に来てくださった方にお渡しする粗供養(お茶)と紙袋と礼状代です。通夜と葬儀の両方に来てくれていた方は、2回目のお渡しを辞退されましたと聞いています(受付は妹の同僚がしてくださいました)

⑦⑧⑨は、飲食代になります。精進落としは親族のみです。(会席料理)

②〜⑨については、あからさまに高額請求はしづらいと思いますので、①に何が含まれているのかをきちんと確認することが必要かと思います。

ちなみにこの価格については、こちらの葬儀社の会員になった方に適用される【会員価格】になります。飲食代以外は割引価格が適用されました。こちらの施設の会員になるための入会金や年会費は無料で、最大30%OFFが適用されていました。

また、妹の場合、急逝だった為、相見積もりを取ることが出来ませんでしたが、葬儀社から「どなたかの紹介ですか?」と尋ねられた際に、ケアマネと訪問看護ステーションの名前を伝えました。もしかするとこれも【高く請求されないための防衛策】になったかも?しれません。(なのでボッタクリはないな、と思いました)

葬儀費用86万円に含まれていたもの

約86万円という費用には、

①お通夜前に湯灌(ゆかん)

②通夜式

③葬式

④初七日式

が含まれています。

⑤祭壇の花は普通ランク(豪華、普通、質素の中で真ん中)

⑥棺桶も普通ランク(豪華、普通、質素の中で真ん中)

⑦遺影写真作成、プリント、額付き

でした。

お湯灌をすることになっていたので、出棺時にはパジャマのまま自宅を出て、会場でお湯灌用の浴衣の様なものにお着替えさせてくれました。

お湯灌後は白装束に着替え、キレイにメイクもしてくださいました。

闘病中、お風呂に入れなかったので、お湯灌は母の希望でもありました。キレイな姿でスッキリお着替え出来て、妹も喜んでいたと思います。

祭壇は会場サイズに合わせて組むことになります。このあたりが【何段に組むか?】で費用にかなり幅が出てくるように思います。宗派や様式にも寄ると思いますが、会場の幅が広い場合、祭壇の幅が狭いとやたら空間が目立ち寂しく感じてしまいますので、弔問客の人数なども配慮しての会場のサイズを決める必要があるかと思います。

葬儀を家族だけで行うなら、小さな会場に。そうすれば必然的に祭壇幅も小さくコンパクトにすることが出来ると思います。

葬儀トラブルに多い【追加項目】にご注意を

私が利用した葬儀社は、地元密着型の長年ある業者でしたので、地元では何度も利用しているようなリピーターさんも多い会場でした。なので、とんでもない請求をすれば、たちまち悪評が伝わるような地域。高齢者も多く暮らす、便利のよい閑静な住宅地です。

しかし、やはり最近は流行りの【居抜きのコンパクトな葬儀会場】があちこちに出来てきました。それもあって、競争があるからこそ、老舗的な葬儀社は値引きなどの対応もしているのでは?と個人的には思いました。

葬儀代金トラブルでよく耳にするのは【追加項目】の存在です。老舗的な葬儀社では基本的な代金に含まれているような項目を、新形態の葬儀社では、あえて別料金として「付けるか付けないか」を尋ねてくるような印象を受けます。

葬儀に慣れた方なら「それって基本料金に含まれてないんですか?」と聞けるような事も、初めて葬儀を出す方ならば「付けなければならない」と思い込んだり(思い込ませるようなトークがあるのかもしれません)や「みんな付けてますよ」と言われたら「そういうものなのか」と思い付けてしまうのでは?と。そうしてあれこれオプションの様な形で追加料金が発生しているのでは?と想像します。

なので、妹の葬儀に含まれていたものを細かくご紹介します。これらは明細上には記載がありませんが、葬儀費用86万に含まれていたものです。

①葬儀会場→通夜と葬儀を行う会場代

②葬祭スタッフ→2日間専属で会場内に配置されます

③枕飾り→棺のそばに飾る故人用の祭壇

④修多羅、小刀、白装束→故人の副葬品

⑤線香、ろうそく→2日分

⑥棺

⑦お湯灌(しない場合は清浄)→親族立ち会いのもと故人をシャワー浴に入れてくれます

⑧納棺→お湯灌後にお化粧品などを施し棺へ

⑨司会者→通夜と葬儀

⑩音響照明スタッフ→通夜と葬儀

⑪白木御位牌

⑫遺影作成、印刷、額代

⑬受付セット一式

⑭焼香用具→弔問客用

⑮僧侶用葬儀用具

⑯僧侶用祝儀袋→何が必要か教えてもらえてよかった

⑰僧侶用控室

⑱家族控室

⑲弔問客待合→お茶やコーヒーを振る舞いました

⑳僧侶送迎費用→葬儀会場から火葬場まで

㉑斎場同行スタッフ→1名

㉒食事会会場使用料→精進落としを食べるお部屋

㉓初七日会場使用料

㉔骨つぼ→大きなものと、喉仏用の小さなもの

㉕会場から自宅に枕飾りお届け→帰る際に同行

㉖諸手続き等→死亡届を出し、埋葬許可書を取ってくれます(家族の代理で)

箇条書きであげると結構な項目数となります。

葬儀代トラブルになるケースをみていると、これらの項目を【別料金】として計上し、それらをランク付けしてきて、高額請求するようなケースが多いのでは?と思いました。

これ以外にも色々と項目を付け足してきて上乗せしてくるケースもあるかもしれませんが、上記にあげたこの項目がついていれば、一般的な葬儀進行には問題ないのでは?と思いますので、参考にしていただけましたら幸いです。

あとあと後悔のないお葬式を

葬儀を出すとなると、今は【御香典ご辞退】が主流となっていますので、昔のように御香典を費用に充てるのは難しいと思います。そのため費用は全額家族負担となってしまいますので、後から親族間でもめないようにする必要もあるかと思います。

昔は「子に葬儀代で迷惑をかけないように」と終身の生命保険に加入している方も多くいましたが、今では低賃金や物価高から、生命保険に加入している方も少なくなっているかもしれません。

故人が葬儀費用を準備していない場合は、全額残された家族の負担となりますから、あとあと後悔のない様に、やはり故人の生前からの準備や心づもりが必要かと思います。

また、葬儀の後も、供花や弔電のお礼、納骨や周年忌がありますので、それらのお返しやお礼の費用、実施費用も必要になりますので、その点も含めての検討をおすすめします。