婆推手帖〜ばばおしてちょう

母と叔母、時々姑+舅の推し活(親介護)記録。現在は叔母の認知症介護を中心に紹介しています。

【親の葬儀】家族葬と一般葬、どのくらい費用が必要か

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親の介護をされていて、この先…を考えた時に気になるのは【お葬式】の事ではないでしょうか。しかし、親本人にはなかなか相談しづらいのもお葬式のこと💦特にどのくらいの費用がかかるのか?を近年に2回葬儀を出した私の経験からのお話をしたいと思います。

義叔父で出した【家族葬】参列者は15人

私が今、介護している叔母の夫が亡くなった際のお葬式のお話をしたいと思います。義叔父は2021年の11月に亡くなりました。

①享年88歳

②家族葬

③通夜+葬儀を希望

④参列者は親族12人+訪問看護関係のみと予想

⑤火葬場での待機はなし

晩年入退院を繰り返し、最後の半年を在宅介護で過ごした義叔父。80歳以降から認知症が進み、近所付き合いや友達付き合いは一切ありませんでした。(元々友達もほとんどいない人でした)

80代も後半になれば、みなさんこんな感じかなーと思いますが、仮に

①町内会で活動をしていた(町会や老人会など)

②趣味や学生時代からの友達が多い

③幼少期から今の地域で住んでいる

場合だと、参列者はかなり多くなる可能性もあるかと思います。

義叔父の葬儀を行ったのは、近畿圏内で数カ所のセレモニーホールを運営する会社のメモリアルホール。(葬儀以外にもデイサービス等も運営)

叔母はこのホールの【会員登録】をしていました。私の親世代で入っている方は多いかも?しれません。大手セレモニーホール等では昭和の時代から【互助会】と言われるような「月々数千円を積み立てしておくと、将来の結婚式やお葬式が安く出来る」というような会員システムがあり、その昔、結婚式を賑やかに行っていた時には多くの親たちが加入していました。(私の母たちの世代には知名度が高い)

叔母も義叔父の余命がそろそろ…と考えた時に、自宅から近い(ひと駅)、このセレモニーホールに見学に来て、会員になっていました。

「義叔父の葬儀はこの施設で行いたい」と事前に決めていた叔母は、葬儀社との大体の打ち合わせを1人で決め、その内容に間違いがないかどうかの確認を私にして欲しいとの事で、内容についての最終的な判断は私が行いました。

義叔父の葬儀を行った施設は

①家から一番近いセレモニーホール(ひと駅隣)

②駅前にある(親族の送迎の必要がない)

③一般葬〜家族葬まで選べる複数の会場がある(5会場)

という、比較的大きな施設でした。こちらで【家族葬用】の会場を借りました。

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2室続きになっている会場で、祭壇の部屋と宿泊の出来る和室(控室)があり、お風呂とトイレがセパレートで付いていました。祭壇室10畳+控室12畳くらいの広さでした。

【葬儀の内容】

①亡くなった翌日にお通夜、その次の日に葬儀

②お通夜前に湯灌(ゆかん)実施

③お通夜の夕食は寿司折り詰めを親族分のみ注文。

(コロナ禍で弔問者の会食はなし)

④お寺さんは叔母自身が手配(お布施は別に用意)

⑤会場〜火葬場までは親族各自自家用車で移動

⑥精進落としは、親族12人分の会席料理

⑦四十九日法要も同じ施設内で実施

⑧お通夜+葬儀での参列用粗供養は20名分程度用意

⑨祭壇の花は普通ランク(豪華→普通→質素)

⑩棺桶も普通ランク(豪華→普通→質素)

⑪遺影パネル写真+モニターにメモリー写真投影

という仕様で行いました。

この規模で約110万円(2021年11月)でした。

家族葬ではありましたが、通夜〜宿泊するのが78歳の叔母と76歳の母なので、お布団がゆったり敷けて、お風呂にもゆっくり入れる控室がある会場でよかったと思います。特に叔母は義叔父のお看取りまで、ずっと徹夜看病でしたので、全くゆっくり出来ていませんでした。なので通夜の夜は大いびきで寝ていたので、本当に疲れ切っていたと思います。(母も高齢なので寝かせて、私が1人でお線香番をしました💦)

 これにお寺さんにお布施を20万くらい(近所のお寺の僧侶1名で来場)包んでいると思います。なので、総額130万円くらいかな?と思います。

コンビニ跡地ホールでも【家族葬】は安くない

一昨年(2024年)、私の友達がお母様の葬儀を行いましたが、大手チェーンのセレモニーホールで行う程の弔問者は来ないだろうと、コンビニ跡地に居抜きで出来た【家族葬専用】をうたった会場で行ったそうです。

お母様は既に親族も皆さん亡くなり一人っ子状態。お父様も既に他界されていて、甥姪もおらず、私の友達も一人っ子ということもあり、友達の家族だけでのお見送りでした。

お母様は認知症があって、長く施設に入っていたのでご友人もおらず、家族以外は入居していた施設の代表の方がご焼香に来てくださったのみ。

お寺さんは葬儀業者が手配してくださった【葬儀にお経をあげるのみの僧侶】を頼んだそうです。(ご遺骨は亡父の田舎のお墓に入れる予定とのこと)

小さなスペースでの簡易的なお葬式でしたが、やはり【通夜】を行ったこともあり、お寺さんへのお布施も含めて、約100万程度かかったとのことでした。

この辺がやはり通常の【通夜+葬儀】を行った場合の最低価格ラインかな?と思われます。

これよりもっと安くする場合には、【通夜を行わない一日葬】とする方法があります。

また別の知人の話ですが、親の離婚以降、長く疎遠になっていた親御さんで、何十年も会っていなかった間柄。しかも貯金も全くなく、全額自分が負担しなければならなかったそうで、地方まで出ていっての遺体引き取りだったこともあり、会社を何日も休めなかったことから、通夜無しの一日葬にしたとのこと。それでも約50万円くらいかかったとの事ですので、やはり【葬儀を出す】となると、お通夜を取りやめたとしても、このご時世では【50万円を切るのは難しい】のではないか?と思われます。

葬儀の準備はいつ始めるか?が重要だと感じた

義叔父の家族葬を行った翌年の2022年に、私の妹が病気で亡くなりました。母と2人暮らしをしていた独身の妹で、享年47歳でした。喪主を母が務め、葬儀の手配は私が全て取り仕切りました。

妹も義叔父同様、地元で複数メモリアルホールを運営する会社の施設で行いました。

こちらの施設を選ぶ際には、たまたま中学時代の友人がこの地域のケアマネジャーをしていたので、あらかじめ【評判のよい葬儀社はどこか?】を事前に尋ねて教えてもらっていました。縁起でもない話ではありますが、とにかく早急に尋ねないといけないくらい、妹の容体が急激に悪くなっていました。

義叔父の場合は、88歳で施設から在宅看護に切り替えて【終末介護の時期】に入っていたので、叔母もある程度の覚悟はして準備をしていました。しかし私の妹の場合、長期の闘病をしていて、余命宣告を受けた後に急激に容態が悪くなり、すぐ訪問看護を入れないといけない状態に。その後あっという間に昏睡状態に入ってしまったことから、訪問看護ステーションの所長さんが来てくれていた時に、母には内緒で私だけに

「いざという時に慌てないように、葬儀の心づもりをされていた方がよいかも…」と教えてくださいました。そこで友人に葬儀社の紹介をお願いしたのでした。

この前年に義叔父の葬儀を行った経験から、費用もありますが、やはり大事なのは【葬儀スタッフの心遣いや丁寧さ】が一番重要だなと感じていました。

妹の葬儀を行った施設のスタッフは、疲れと悲しみとで朦朧とする中、【失敗が出来ない(後からやってあげたら良かったと思っても出来ないことから)】の想いをくみ取って「こうしましょうか?」と提案してくださったり、お手伝いをしてくださり、本当にありがたいなと感じました。

友達から2社を教えてもらい、資料請求をしていましたが、実際には資料が届く前に、妹は旅立ってしまい、会場を多く持つ方のこの葬儀社に決めました。最寄り駅からは少し遠く、弔問客はタクシーで来てもらわなければなりませんでしたが、多くの方に通夜や葬儀の後もロビーで歓談してもらうことが出来て、この施設を紹介してくれた友達には本当に感謝です。

もし、親御さんの葬儀の準備を事前に始めるなら、最寄りの葬儀場に実際に見に行って決めるがよいかなと思います。実家が遠いなら資料請求をしておくと、いざという時に慌てないと思います。

参列者は2日で延べ100名の【一般葬】

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妹の葬儀は40代の働き盛りと、年齢も若いということもあり、たくさんの弔問者にお越しいただけました。訪看でお世話になったケアマネさんの助言もあり、友達が勧めてくれた地域チェーンの葬儀場にお願いすると、施設で一番大きな会場をおさえてくれました。

「お若い方は来客も多いと思うので」ということと、「会場代そのものは、小さい会場も大きな会場も値段はほとんど変わらないので」ということでした。ただ、会場を大きくすると、それなりの祭壇を設けないと寂しくなってしまいます。親族や友人からどのくらいの供花がくるか?等も考慮して、決める必要があると思います。

会場を決めて、組んで貰った祭壇は幅6mくらい。頑張ったご褒美に、立派なお葬式にしてあげたいとの母の願いでした。義叔父の家族葬の際の祭壇は幅3mほどでしたので、おおよそ倍の幅の祭壇になりました。

控室は12畳程度の広さで2間あり、1つは和室で布団が敷けるようになっていて、もう1つはソファセットが置かれていて、かなり広い控室でした。

【葬儀の内容】

①火葬場が混雑し3日間自宅待機、4日目にお通夜、その次の日に葬儀

②お通夜前に湯灌(ゆかん)実施

③お通夜の夕食は寿司折り詰め親族分のみ注文。

(コロナ禍で弔問者の会食はなし)

④お寺の手配は葬儀社に依頼(お布施は別に用意)

⑤会場〜火葬場まではマイクロバス手配(友人も同乗)

⑥精進落としは、親族11人分の会席料理

⑦四十九日法要も同じ施設内で実施

⑧お通夜+葬儀での参列用粗供養は90名分程度用意

⑨祭壇の花は普通ランク(豪華→普通→質素)

⑩棺桶も普通ランク(豪華→普通→質素)

⑪遺影パネル写真作成依頼

という仕様で行いました。

この規模で約110万円(2022年11月)でした。

お布施を別に用意したので、やはり総額は義叔父と同様の130万円くらいだと思います。

安く出来たのには、やはり【会員登録】が必要で、会費などは不要でしたが、定期的にDMなどが送られてくるシステ厶。こちらに入れば【会員価格】となり、安くなるとの事でしたので、母が会費となりました。会費になることで、100人来てくれた妹の葬儀と、1年前に出した身内だけの義叔父の葬儀が、さほど変わらない価格になったことが驚きでした。

100名近く来てくださったのに【安く出来たんだ】という印象でした。母宅の周りには大手チェーンの施設も家族葬の施設たくさんあるので、競合社も多いことから値段設定を比較的安くしているのかもしれません💦逆に義叔父の方が家族葬であったのに、周りにあまり競合社がないから高くついたのかな?と思いました。

【家族葬は安くできる】ではない認識を

義叔父の価格は2021年、妹の価格は2022年になります。現在は2026年ですが、この間に物価や燃料費、最低賃金などの上昇があり、ずいぶんと物の値段が上がりました。なので今は同じ規模で110万円では到底出来ないと思います💦

TVのCMなどでうたわれている【家族葬】は、【一般葬】に比べてさほど安くないんだという印象です。

他の葬儀社と比べたわけではないので、詳しくは解りませんが、私の印象での家族葬と一般葬の違いは

①祭壇の規模が違う

②弔問客の粗供養数が違う

③会場の大きさが違う

その差額だけではないか?と思いました。

家族葬であっても、湯灌したり、お通夜をしたり、ゆっくりできる控室を使用すれば、弔問客が増えても費用はほぼ変わりない?と感じました。

もし【費用を抑えた家族葬】にしたいのであれば、

①会場を小さくして祭壇を質素にする

②湯灌も通夜も無し、葬儀まではご遺体の安置だけ

などにしないと、大幅な減額は難しいのでは?と感じました。

葬儀は、【費用の用意、誰に知らせるか?、どのくらい来るか?】など、心づもりが出来る方もいらっしゃいますが、何の前触れもなく、突然のお別れがやって来る方もおられるかと思います。しかし、親がある程度高齢になってきたら、準備は必要だと思います。

縁起でもない!と思うかもしれませんが、準備しているに越したことはないと、実際に葬儀を行うときには、そう感じるのではないかと。(私が実際にそうでしたので)慌てて後悔の残るお葬式になってしまうより、ある程度の準備をしておき、悔いの残らないお見送りが大切ではないかと思っています。

今日では、故人の付き合い等を把握することが大変なことから(お返しが大変)、【御香典のご辞退】が慣例化してきており、そのため、葬儀の費用は全額家族負担、が当たり前になってきています。

なので急な出費への備えが必要となりますので、皆さんの準備の参考になりましたら幸いです。

 

長くなってしまったので、葬儀での価格トラブルにならないための、【葬儀にはこんな費用が必要】については、次回にご紹介したいと思います。

私が出した葬式の内容についても、詳細をご紹介します。