婆推手帖〜ばばおしてちょう

母と叔母、時々姑+舅の推し活(親介護)記録

【高齢ドライバー】運転免許を返納してもらいたい(12)

年末に教習所に4回目(実際は3回目)の更新講習を予約した叔母でしたが、寂しいひとりの正月を過ごし、私に来てもらえないのは【免許の更新をすると言ったから】だとようやく理解し、自分で予約を取り消しました。今度こそ本当に免許更新はあきらめてくれたのでしょうか…?(何度も騙されてますからね💦)

免許更新を諦めなければ姪はもう来てくれないと理解する

4回目の更新講習の予約を自分で取り消した叔母でしたが、本当にあきらめてくれたのでしょうか?1月7日に脳神経外科を受診し、再び医師から「運転は禁止」と言われ、渋々翌日の8日に自ら予約を取り消した叔母でした。

年末に、【私が裏で医師に手を回して、叔母から免許を取り上げようとしている】とLINEしてきた事もすっかり忘れ【なんであの子は正月に来なかったのか?】も、全く理解できていない状態でした。

しかし【免許更新を諦めない限り、姪はもう来てくれない】と言うことは理解したようで、仕方なく免許更新を諦めてくれました。

私が教習所に連絡して、叔母が1/7の受講をキャンセルしたことは確認したことは黙って

「次の病院の診察日(1/14)に行くね」

とLINEすると、叔母から「来てくれるんやね、ありがとう。待ってます」と返信がありました。

私は【さーて、次は車の売却問題やなー💦】と頭を悩ませていました…。(一難去ってまた一難)

車の売却問題が本当の【ラスボス】

免許の更新問題が何とか沈静化し、ホッとしたのもつかの間。(実際は、つかの間も全くありませんが)次の問題は、車の処分問題です。以前から色々悩み、頭を抱えていたのが叔母の車の売却問題です。

本来は今の車の前の車(10年落ちのコンパクトカー)が色々不具合も出ていて、叔母も頚椎の病気になり首の骨が溶けてもろくなった事から、車は処分して免許も返納しようという話を進めていました。

しかし車を頑として降りたくない叔母は、勝手に向かいに住む娘さんと、ディーラーで新車を即日契約してきたりと(クーリングオフしましたが)何としてでも車に乗り続けようと必死でした💦

その後も何度も車を勝手に買おうとしていたことから、結局、私の付き添いの元、安全装備全部を着けたコンパクトカーを新車で購入しました。しかし、納車して約半年後に【認知症初期であること】が判明したため、医師からは運転禁止と言われ、購入からわずか1年後に免許証の更新を迎えるのを機に、失効を迎えました。(それでも診断後、強引に乗り続けていました💦)

なので、叔母の【買ってまだ1年しか乗ってないのに売らなあかんとは!!】という思いが、不穏の最大の原因となっています。(これがあるので、何度も更新講習を予約し、失効を諦めませんでした)

このことから年末に私の夫にも相談し、私と叔母の2人だけで売却を進めると、後から【姪が勝手に車を売った!】になりかねないので、夫にも売却手続きに同席してもらい、夫主導で進めようかと考えていました。

実は今の車を購入する際も、何度も何度も叔母の意思を確認して進めたにも関わらず、購入してから半年後に医師に運転を止めろと言われたことから、自分に都合の悪い記憶は、改ざんした作話が進み、ついには

【新車なんか買うつもりは無かった】

(自分も同じ車を勝手に契約してきてたのに)や

【こんな高い車買ってしもうて、贅沢し過ぎて、亡くなったおっちゃんに怒られる】

(販売店や銀行担当には、こんな安い車を買うつもりじゃなかったと、前はクラウンに乗っていたのに!)と言い、あげくの果ては

【私は買い換えるつもりは無かった、前の車で良かったのに】

(タイヤもバッテリーも交換対象、ドアミラーは根元から割れてガムテープで補修、エアコンもナビも故障していた10年落ち)と言いだす始末。

医師から運転を禁止されてからは段々と【姪に無理やり新車を買わされた】と言い始め、免許が失効してからは【姪のせいで売ることになって、おかげで大損や!】になっていました…😰

2人だけで車を契約したのは失敗だった

と、後から後悔していました。

なので、これ以上の叔母の不穏や介護拒否を避けるためにも、今後は【私と叔母の2人だけでの重要な決定は避けなければ…!】と、車の売却には、必ず夫にも入ってもらい、2vs1で対抗する意気込みでした。

突然かかってきた「もう車は売るから!」電話

次回の1/14の叔母宅訪問の際に、夫と売却を進めるからとして、叔母の家から車を持ち帰ろうか?と検討していました。一番怖いのは、叔母が免許の失効を忘れて乗ってしまったり、または「ちょっとくらいならバレないだろう」と故意の無免許運転をしないか?ということでした。

すると「次は1/14に行くからね」とLINEした数日後、突然「車はもう売るから!」と叔母から電話が掛かってきたのです😳ビックリです!

今までの叔母の様子からすると、絶対に車は手放さないとゴネるな〜、と考えていました。なので、あまりにもいきなり過ぎて、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

え、こんなに簡単に手放してくれるの?!と(笑)

叔母の話を聞いていると、素直に手放すことを選択した訳ではなく、どうやら母から言われた「売るなら1日でも早く車を売らないと査定額が落ちる」や、「◯◯ちゃん(私の息子)に買ってもらったらいいのに」と母に言われたことに対して、これは大変だ!放っておけないぞと思っての様でした。

叔母が必死で売り急いだのは、どうも【車を私の息子に盗られる】という認識が強かったのでは?と感じました。

叔母は私に「◯◯ちゃんに車を渡してから、250万くれとは言えんやろ?」とか(買った額100%を息子に請求する気満々)、「まだ働き出して間もない子には贅沢品や」とか「払ってくれるにしても月に数万も払えんやろ?」など、とにかく私の息子(社会人2年目)には絶対に渡したくないんやな、というのがはっきりしていました。

【姪や姪の息子に車を盗られる!】の思いが全面的に出ていました😰

いや、もうそれなら、いっそその方が数倍ありがたい!!私も息子も、一度たりとも叔母の車を欲しいと言ったことはないし、もらう気も買う気も全くありませんでした。(我が家のマイカーも9年目でしたが)叔母が選んだ派手なカラーは、息子も絶対に要らない(お金を出してまで乗りたくない)と言っていたくらいでしたので😅

とにかく1日も早く叔母のガレージから車を引き上げたい思いの方が何十倍も強かったので、私は【私が一切関与せず、叔母と販売店で売却を進めてくれるなら、こんなありがたいことはない!】との思いで大歓迎でした(笑)

「うんうん。解った!担当さんにお任せしときー」と、余計なことは一切言わずに気が変わらないように手短に話を済ませて電話を切りました。

販売店担当者の機転を利かした配慮に助けられる

叔母からの電話を切ってから数分後に、叔母の車を購入した販売店の担当者から、私に電話がありました。「叔母様から今朝お電話があり、うちで購入した車を売却したいとのご連絡を頂きまして」と。「そうなんです!今、私にも叔母からも電話がありました!!」と報告。

電話での叔母の様子を伺うと、落ち着いた様子で「もう免許も失効したので、早めに車を売らないと、買い取りのお値段が下がるでしょ?」と言ってきたとの事でした。(やはりお金か😅)

担当者には去年の夏に、叔母に認知症と診断がついてから連絡してあり、おかしなトラブルを起こしそうな時には電話を貰える様にお願いしていました。

実は昨年、免許失効前の秋頃に車の点検があった時に、叔母が自分の記憶忘れの早さに憤慨してヤケクソになっていた時期があり、「もう施設に入るから、車は乗れなくなるから買取の査定をして!」と言い出した事がありました。(3日も経たないうちに我に返り、全部撤回しましたが)

その時にも担当者さんから電話をもらい、びっくりしたことがありました。なので今回も【売る売る詐欺の2回目か?!】の認識です。

しかし、今回はすでに免許の失効をしているため、何とかして【物理的に車に乗れなくしたい】との思いを伝えると、担当者さんは「出来るだけスムーズに対応させて頂きますね」と言ってくださいました。

第三者に理解してもらい、協力してもらえるのは本当にありがたいことです。明日、査定のために車を叔母宅に引き取りに言ってくださるとのことで、本当に助かりました。

まさか叔母の【常識を超えた超倹約家精神】が今回のような、他人に任せず自分で損をしたくないが為に、必死に急いでくれるという【良い方向】に転ぶとは思ってもいませんでした(笑)

翌日にも担当者さんが電話をくださり、車両を引き上げて来たとの報告と、「叔母様ですが、役場に行く足がないとの事でしたので、一緒に近くのコンビニに行き、車庫証明に必要な印鑑証明も取って頂きました」と。ナイス!担当!ナイス過ぎます!!

叔母が役場に1人で行けば「あら、私、何しに来たんだっけ?」になったり、また道中でカラオケ友達に会えば「やっぱり車は売らない!」と言い出しかねません💦そこを機転を利かせ、一緒にコンビニにまで行ってくださったとは!間髪入れずに即座に売却を進めてくださった担当者さんには、本当に感謝しかありません。おかげさまで失効を忘れた無免許運転も、故意の無免許運転も防げます!

「どうぞよろしくお願いします」と電話を切り、早速、母に電話しました。

2人で「やったー!!」と喜び、母も妹の霊前に報告。【おばちゃん、やっと本当の運転卒業をしてくれたよ!!】と。妹も天国でやっと安心してくれたことだと思いました!