婆推手帖〜ばばおしてちょう

母と叔母、時々姑+舅の推し活(親介護)記録

【高齢ドライバー】運転免許を返納してもらいたい(10)


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運転免許がやっと失効したその翌週。叔母がようやく車に乗れなくなったことを受け入れてくれた!と思っていたのもつかの間、クリスマスの翌日に叔母はとんでもない事を言い出したのでした。

クリスマスの早朝、大興奮で母に電話してきた叔母

クリスマスの前日に電話すると「明日はカラオケ仲間とクリスマス会やるから行ってくるわ!」と言っていた叔母。

「車を降りたから、自転車で買い物に行ったわ💢」と言い、渋々移動手段を車から自転車に変えた叔母でしたが「漕ぐのしんどいし、物凄い寒いわー」「車に乗ってた時はこんな事無かったのに」「あの美容院にも、もう行かれへんわ💢」と、延々と愚痴をこぼしていました。(今まで車に頼り切って、何一つ運動もして来なかったからね…)

なので私は、今年の叔母へのクリスマスプレゼントに、防寒用の帽子とスヌード(首巻き)のセットをチョイス。Amazonでプレゼント包装にして贈りました。

「頑張ってや!自転車に乗ってたら、足腰も丈夫になるし、体力もつくからな!」と励ましていました。

叔母も「着いたよ〜ありがとう!これなら寒くないし、マフラーみたいに落ちないからいいわ!頑張って自転車で行くわ!」と喜んでくれていたので、この調子なら、なんとか穏やかに正月を越せそうだな…と安心していました。

しかし、そう簡単に幕を下ろさせてはくれなかったのです😱

26日の朝、母から私に電話がありました。なんと叔母が「また車の免許を取るから!」と、朝5時から母に電話をかけてきた、というのです!

「えー!一昨日は頑張って自転車に乗ると言ってたよ?!」

「ものすごい剣幕で大興奮や!お前らの口車に乗せられて免許返してしもうたのが間違いやった!とか、あの病院に行ったが為に人生を台無しにされた!とか、もうカンカンになって電話してきた!」と。

えーー!!

「それでな、調べたら失効しても半年はまだ免許の更新出来るから、やって来る!お前らの口車にはもう絶対に乗らん!私のことはもう放っておいてくれ!と言って電話切ったんやー」と!

えーーっ?!😱

誰かの入れ知恵である事は間違いない

もう、めちゃくちゃびっくりです!まさかそんな事を言い出すとは、思いもしていませんでした💦つい一昨日まで「自転車で頑張る!」と言っていたのに…。

母が言うには失効後、半年間は特別措置として更新が出来ること(うっかり失効という措置なのですが)を「自分で調べた」と言っていたそうです。私もその措置があることは知っていましたが、スマホもろくに使えない叔母なので、まさか自分で調べられるはずはないと思っていたので「きっと誰かの入れ知恵だな…」と思いました。

昨日はカラオケ仲間とのクリスマス会に参加していたはずなので、きっとカラオケ仲間が叔母が【認知症と高齢者てんかん】である事を知らずに、再び「何で免許更新しなかったの!まだ乗れるのにもったいない!」と大騒ぎしたに違いない…と。若い人もいるので(それでも70代ですが)誰かが調べて教えたのに違いありません💦

カラオケ仲間はいつも叔母に車を出してもらって、ランチや買い物に行くだけでなく、祭だ!花見だ!イベントだ!と、毎回送迎付きであちこちに出かけていました。しかしその叔母が車を降りるとなれば、【自分たちがもう自由に出かけられなくなる!これは降りられたら困る!】となったのでしょう…。

カラオケ仲間は免許を持っている人は叔母以外に1人だけ。他の方は歩くのもやっとで、杖や手押し車が必要な人達。家族の送迎がないと、病院や買い物にも行けない人達です。

しかし。いくら叔母が元気で若く見えるといっても、81歳ですから、皆で車を出してくれる事をアテにするのもどうなのよ💢と、私はいつも困っていました。(しかも叔母は、友達を車に乗せていることを私には隠しています)←約束も守れずです

【さて、どうしたもんか…】と悩んでいたところ、今度は叔母の役場の地域包括支援センターの職員さん(いつも相談に乗っていただいている方)から、私に電話がありました。

「叔母様が先程役場に来ていて、住民票を取りに来たと言うので、何に使うのかと聞いたら、免許を取りに行くと言ってたんですよ!」と。

いつも叔母の免許問題のことを相談していて、先日で失効したこともご存じだったので、職員さんもびっくりし、慌てて私に連絡をくださったのでした。

ひえーーー。住民票までもう取りに行ったのか?!

母との電話を切って、すぐに役場にも行っていました💦(仕事が早い!めちゃくちゃ早い!)これはめちゃくちゃ本気です😰

叔母は、まだ免許の更新を諦めてはいなかったのでした…。

いよいよ直接対決!運転免許の更新を絶対に阻止

10月に言い出した、3回目の運転免許の更新講習の予約は未遂に終わり、ホッとしていましたが、叔母は失効してもまだ尚、免許の更新をして車に乗ろう!と諦めてはいませんでした。

医師から何度注意されようと、家族に何度止められようと【何故運転を止められているのか】の、その根本的な理由を全く理解できていません。

もう認知症の決定的な中核症状です。見た目はしっかりした様に見え、はっきりした口調で話しますから、端からは認知症を患っている様には全く見えませんが、やっていることそのものは、認知症初期ではなく、もう完璧な中期症状に入っています😱

もう【悠長にやんわり伝えて本人が諦めるまで(平和的に)待つ】という訳にはいきません。

長年(3年前の更新から)のやっとの思いで失効した免許ですから、何としてでも絶対にもう更新はさせられません!たとえ取ったとしても私が免許証を取り上げる!!と心に誓いました。

次に更新させれば、叔母は絶対に事故を起こすでしよう。車を降りた1週間あまりの間にも、既に自転車で転倒したり、緩い登りの坂道さえ漕げずに自転車を押して帰って来たりしていました。

「遠いところには危ないからタクシーで行ってね!」と言っていますが「お金がもったいない」(毎月の年金も使い切れないのに)と言い張り、意地でも自転車で行き、帰りには既にくたくたになっている、といった様な日々でした。

もう自分の判断力と体の機能の低下が、全く自覚出来ていないのですから、更に高度な能力を必要とする車には、もう絶対に乗せられません。今までは本能的な記憶だけで車を運転し、運良く事故に遭わずに(実は1回は事故未遂を起こしてますが)これただけなのです。もう猶予はありません、無理矢理でも絶対に止めさせなくては!

叔母の暴走が再び始まった

その日の夜、叔母から私にLINEメッセージが来ました。(言いづらいことはメッセージで来て、LINE通話はしてきません)その日の早朝、母に電話した際に「免許をまた取りに行くなら、◯◯に(私)取りに行くと自分で連絡しときや!私からは話さんからな!あの子が今まで、どれだけ姉ちゃんのことを心配して色々やってきてくれてるのは解ってるんか!」と母が叱ったと言っていたので、予想通り、LINE通話ではなくメッセージ(文章)で来ました。

叔母はそれを言われた母に「誰も世話なんかしてくれなんか頼んでない💢」と大逆切れしていたらしいですが…💦

その文面は(読めるように翻訳あり)

【◯◯ちゃん(私)、おばちゃんやっぱり免許取りに行くことにしました。あなたは私がおかしな事をしてると思うでしょう。でもおばちゃんには車が必要です。事故も起こしたことありません。車は買ったばっかりなので、後2年は乗ることにしました。△△ちゃん(私の息子)には悪いけど、車はあげられません】

と。(実際はひらがながもっと多く、句読点と改行がめちゃくちゃな文です)

既にもう、免許が取れて、今後も乗れると確定した文章になっていました😰

それに対し、私が(余りの驚きでちょっと興奮して)

【何度も◯◯脳神経外科の先生に運転を禁止されてるのに、まだ乗ると言うのですか?教習所で免許の更新講習の予約を何度も取り消したことも覚えていないのですか?】

と返信すると、かなり時間が経ってから叔母から再びメッセージが来ました。

【◯◯(脳神経外科)で運転禁止なんかされてません!教習所にも何回も予約してません!私が覚えてないと言うのですか?お前らがグルになって裏で手を回して、そんな風に私を陥れようとしている、お前の考えてることは解った、やり方が汚い、もう私のことは放っといてくれ!

と。(文中の「お前)呼ばわりにはびっくりでした)

実際の文はひらがなや句読点が混ざり、かなり乱文でしたが、普段もう長文は打てなくなっていましたので、この文面を打つのにもかなりの時間を掛け、必死で文字を打って返信して来たと思われます。

【車に乗れないこと→医師に止められている】ではなく【→私(と母?)が裏から手を回して医師に止めさせている?】に変わっているという解釈に変わった?しかも【車を降りる→私の息子にあげる?とは?】という謎も発生していました。

しかし、叔母の記憶力はこの時既にかなり低下してきていて、短期的なものは3−7日程度しか保たなくなっていたので、脳神経外科の病院で運転を何度も禁止されていることも、もう【その理由は全く】覚えていないということなんだ…と再認識しました。(禁止されたこと自体は覚えているが、その理由は解っていない)

私は(火に油を注いでも仕方ない)と思い、言い返すことは止め、【解りました】とだけ返信しました。

それ以降、私と母は叔母への一切の連絡を断ちました。そしてその翌日、私が自動車教習所に電話して確認すると、年明けの1月10日に、叔母は高齢者講習(認知機能検査)を予約していることが判明しました。(3回目の予約ですが、受けると言い始めたのは4回目)

免許を取り上げ車を盗られるとまで言い出した叔母

「私のことは放っておいてくれ!」と逆上した叔母を、私は母と相談し、しばらくこちらからは連絡をせずに放置することにしました。包括さんからは「緊急時に自分で電話してこれるならば、拒否が強い時や興奮が酷い時は放っていて大丈夫ですよ」と言ってくれていました。そしていよいよ迎えた年の瀬。

本当なら母と叔母は、おせち料理を持って、どちらかの家で2人で一緒にお正月を迎えようと話していたそうなのですが、叔母が大興奮で私と母のことを散々蔑んだものですから母も「あんな言われ方して、こちらから折れてまで会いたくない!」と言い、正月の約束はなかったことになりました💦

結局、私の家族は、母宅と姑宅だけを訪問してお正月を過ごしました。「姉ちゃん、きっと人生で一番寂しい正月やろな…」と、母がつぶやいていました。

しかし、「もう放っておいてくれ!」と言い出したのは叔母です。正月明けの1/7に叔母の病院での診察予約が入っていましたが、母と相談し、診察日の前日までこちらからは連絡しないことにしました。

ようやく段取りが決まり、やれやれ…と気になったのは、クリスマスの翌日に叔母から来たLINEメッセージにあった【△△ちゃん(私の息子)に車はあげられません】の文面でした。

この事を母に話すと、私は知らなかったのですが、母と叔母とのこれまでの電話でのやりとりの中で、母が叔母に「そんなに車を売るのがもったいないと言うのなら、◯◯(私)に乗って貰えばいい。そしたら姉ちゃんの所に来る時にも乗ってこれるしな。あげるのが嫌なら△△に買って貰ったらいいねん」と言った事があるということでした。しかし、叔母は「あの子らに車を渡したら、1円にもならん💢」と言っていたそうです…。

超倹約家の叔母は【車を売ると損をする】ということに対しても激しい憤りを露わにしていたので、今回来たメッセージから【私(の息子)が車をくれと言っている】というような解釈を勝手にして、それが次第に【車をあげないといけない】となっているのではないか?ということも判明しました💦

まあ、しばらくは放っておくしかありません。何かあればセキュリティサービス会社と契約していますから、そこから連絡が来るはず。

頑なに自我を何としてでも貫き通そうとする叔母は、結局寂しい1人のお正月を過ごしました。

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