3回目の運転免許の更新講習予約は何とか【未遂】に終わり、ようやく叔母の誕生日から、ひと月が経過。いよいよ念願であった【運転免許失効日】がやってきました。
やっと迎えた運転免許の失効日
ついにこの日がやってきました。叔母の誕生日にお祝いした際に、ようやく運転免許の更新を諦めてくれた叔母。あれからは何とか事故も起こさずに過ごし、運転免許の失効日を迎えることになりました。3年もの間、待ち続けたこの日が、ようやくやってきました。
失効日の前日、叔母の膠原病内科の定期受診があったので、病院に付き添いました。叔母宅を訪問する直前に、自動車教習所に電話して【叔母が免許の更新講習を予約していないか?】を確認しましたが、結局3回目の予約はしないまま、無事、この日を迎えることができました!3回目が【予約未遂】に済み、本当に一安心です💦
病院に向かう車の中で、「いよいよ明日で(車の運転も)終わりや」と言う叔母は、とても落ち着いた様子でした。
ここ最近、以前の様な【誰かに対して常に攻撃的な口調で文句を言い興奮している】という事がかなり減っていました。
高齢者てんかんの予防と認知症のBPSD症状緩和のために飲んでいるお薬が、4ヶ月間の服薬でようやく効いてきたのかも?と、母とも話していました。
もちろんキツい物言いや、文句言いが治まった訳ではありませんが、ようやく「めちゃくちゃ文句言いな人」から「ちょっと文句が多いな」という位に、抑えられた感じです(笑)←文句言いの性格は治らない?
「最近の落ち着いた状態なら、おとなしく明日の失効日を迎えられそう…」と安心していました。
病院の付き添いを終えた後、叔母と買い物に行き、食事も一緒にして、穏やかに世間話をして帰宅しました。「じゃあまた、来週来るからね」と言って笑顔で別れましたが、帰宅後はやはり少し不安で、私は「どうか夜中に車を出したりしませんように🙏」と祈る思いで、数時間おきに車のキーファインダーを確認していました💦
そして迎えた失効日当日。叔母のキーファインダーを見ると、用事に出かけた帰りに、祖母の墓参りに行っていました。何を祖母と話したのでしょうね…。「心配しなくても、お墓参りにはまた、私が連れて行ってあげるからね…」と心の中でつぶやいていました。キーファインダーの叔母の車は、夕方暗くなる前に自宅へと戻りました。
こうして叔母は運転免許の有効期限最後の日を無事に終えました。
なんとか【無事故】(警察に取り締まらることはなく)で、叔母の50年にもなるドライバー人生を無事終わらせることが出来ました。
結局、叔母は最後の最後まで【運転免許の返納】はしませんでした。免許が失効する最後の日まで乗り続けたのです。
医師から運転免許を止められながらも「法的には取り上げられない」と言われたのを幸いと、4カ月間も乗り続けました。それは【認知症である証拠】とも言えるでしょう。
そして恐ろしいことに、運転免許失効後の生活の準備については、全く何もしていません💦(全ての移動を車に頼り切っていた叔母ですが)とにかく「免許を更新させないようにするだけで精一杯」だったというのが現状です(涙)
今後のことは全てこれから考えなければいけませんが、なんとか車から降りてもらうことだけは出来ました。
【おっちゃん(亡義叔父)、おばちゃんを守るという約束はちゃんと果たせたよ!】
と心の中で報告しました…。
恐ろしいのは無免許運転問題
さて、無事に叔母の運転免許失効日を迎えることが出来ましたが、車を降りた後の問題がまだまだ残っています。
まず1つは【車の売却問題】です💦
叔母の免許への執着は「車を運転したい」だけでなく「新車を売るのがもったいない」にもあったからです。
叔母はこれまでに何度も車を乗り換えてきたのですが、常に「車は高級品」という先入観を持っているせいか、以前乗っていた車についても、200万で買って10年目で下取りして貰いましたが、「1年乗るのに20万円もかかった!(200万÷10年で計算して)」と常に「車は高い」と文句を言っている人なのです。(そういうもんだ、と話してもずっと文句を言います)
なので今回の車は購入して1年で売却となるので、めちゃくちゃ文句を言うことが今から解っているのです…。
そして2つめは【電動自転車問題】です。叔母はかねてから「車を降りたら電動アシスト自転車を買う」と言っていました。今回、81歳から初の電動アシストですが、本来なら【自転車を降りてもらいたい年齢】です💦
叔母は今まで車にずっと乗っていたこともあり、原付には全く乗ったことがなく、普通自転車でさえ、月に1−2回しか乗っていません😰これにも運動技能面を含めて、どう対応していくかが課題です。
そして3つめに【施設入所問題】です。こちらも叔母が「車を降りたらたちまち生活が不便になるから、施設に入る」と言っていたので、この問題もどうするかになってきます。
しかし!とにかく早急に対策しなければならないのが、1つめの【車の売却問題】です!これを即座に進めなければ、【失効したことを忘れての無免許運転】をしてしまうかもしれない!という恐れがありました。
とにかく認知症が日に日に進行している今、突然一気に悪くなる事もありえますから、叔母に「運転免許は失効した」という記憶が残っているうちに、何とかして1日でも早く車を処分しなければならないと思いました。
そうでないと叔母の記憶は数日しか持たないため、間が空けば、叔母は自分が免許を失効したことを忘れ「どうして車を売るの?!車にはまだ乗れるのに!」と言い出しかねません。
しかし、叔母の免許が失効したのは、年の瀬も近いクリスマス前で、年内に売却の手配をするのは難しい時期でした。しかし、ここで慌てて車の売却に私1人で関われば、記憶が日に日に消えていく叔母ですから【私が車を取り上げた】と言い出しかねません💦ここは私1人ではなく、年明けに夫にもついて来てもらうようお願いし、叔母に電話した時に
「◯さん(私の夫)にもついてきて貰うから、車は年明けに高く買ってくれる所で売却しようね!年末に調べておくから!」と伝えました。それには素直に「頼むわね」と穏やかに答えた叔母。
以前、警察署に叔母のことを相談した際に「事故や違反を起こして免許停止になっても、認知症だということを忘れて、無免許で乗ってしまう方が多い」と聞いていました。
今、まさに、その最もリスキーな状況です😱
警察の方からは「運転免許を取りあげようとするより、物理的に乗れないようにするため、車を処分する事が一番!」とのアドバイスも受けていました。
1日も早く叔母の車を何とかしなければいけない!
私に課せられた次の最優先タスクは【叔母の車を1日も早く処分すること】でした。
免許失効後の初めての不穏が現る
「売却先を調べておくね」と電話で私と話した翌日から、実は叔母のパニックが起こりました。
認知症に見られる【不穏】(BPSDのひとつ)が現れたのです。翌日朝早く(5時台)母に電話があり、「免許がなくなったせいで、どこにも行けなくなった!」や「こんなん、かごの鳥や!生きてる価値もない」と朝から大興奮で文句のオンパレード😰
「何にも出来ない、買い物にも病院にも行けない!」をずっと言い続けていました。
昨夜から(私との電話を切った後から)ほとんど寝ていないとのことで、こんな状態で車の売却の話をすれば、余計にひどくなるのでは…と、心配して母が私に連絡してきました。
叔母の不穏がひどくなれば、その被害に遭うのはいつも私の母です。朝晩に長時間の文句の電話が毎日のように掛かってきます💦
この頃の叔母の短期記憶は、早いと3日程度、長くても1週間程度しか保たなくなっていたので、とにかく叔母が失効したことを覚えているうちに、1日も早く車を売却しなければ!と考えていました。
母にかかってくる「免許が失効したことに対する不満」の電話は、止むことがないまま数日が過ぎ、ついには恐ろしい事態へと発展していったのです…。