婆推手帖〜ばばおしてちょう

母と叔母、時々姑+舅の推し活(親介護)記録

【高齢ドライバー】運転免許を返納してもらいたい(8)

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10月に予約した2回目の免許の更新講習も、医師に再び注意され、結局自分で渋々キャンセルした叔母。私の嘘である「警察が訪ねてくる」を信じたのでは?と思われます。禁止されているのに車の運転を続けていることも罰せられる!と思ったようです💦いよいよ11月。叔母は81歳の誕生日を迎えます。

2回目の予約を取り消した翌週に再び更新すると言い出す

8月に認知症と高齢者てんかんの病気が判明し、車の運転を禁止されるも未だに止めない叔母ですが、2回予約した免許の更新講習は、その都度の受診で医師に注意され、渋々自分でキャンセルして諦めてくれました。この騒動もついに3ヶ月目に突入していました…。

しかし、2回目の予約をキャンセルしてからも毎日のように母に電話をしてきて「あいつのせいで(←脳神経外科の医師のこと)車に乗れなくなった」や「あの病院に行ったがために、私の人生が狂った」、「車に乗れないくらいなら、生きてても意味がない」と大興奮で文句を常に言い続けていました。

するとこの後、2回目の更新講習を取り消してから(たったの)1週間後に、再び「やっぱり免許は更新する💢」と言い出したのです💦

えーーー!またかー😰

実はカラオケ仲間に1人ややこしい人がいて、1回目の更新講習の予約をキャンセルした時から「何で更新しないの!もったいない!まだまだ乗れるのに💢」と叔母に会う度に言ってくる人がいました。

その方(Fさんと呼んでます)はまだ70代半ばで、叔母よりは若いのですが、叔母からFさんの話を聞いていると「…もしかしてこの方も認知症?なのでは」と思える節が多々ありました。

Fさんは夫婦2人住まいで、息子さん夫婦が近くに住んでいるそうですが、とにかく病院の多受診やはしご受診がめちゃくちゃ多く、1人で勝手に行っている様な方でした。(紹介状もなく、息子家族の静止を振り切り)ついには遠方への(近くで行ける病院がなくなり)他県受診にまでされていました。しかしどこの病院に行っても常に文句を言っていて、叔母にもそれに命令口調で同調させていました💦

プライドの高い叔母ですが、何故かFさんの【お節介な命令】にだけは反抗できずに従っていて、眼科や皮膚科、整骨院を転々としていた時期がありました。(私が叱ってからは止めましたが)

Fさんに「脳神経外科に行った」話はした様ですが、認知症や高齢者てんかんと言われたことは隠していました。当然、脳神経外科に通院していることも話していないようでしたので、Fさんは叔母が【車の運転を禁止されている】ことは知らないので「まだ3年は乗れるやん!車も買ったところなのに!」と言うのは仕方ないことなのかもしれません。

しかし、叔母はその言葉をそのまま真に受けて「友達がまだ乗れる乗れると言うから、もう1回更新する!」と言いだしたのです。(これで予約すれば、3回目となります)

もうこれ、【立派過ぎる認知症】です💢

【自分が病気で薬を飲んでいるから、運転を禁止されている】と言う事は一切話していないのですから、Fさんがなぜ?となるのは当たり前です。それが叔母にはもう理解できないのです。

しかし、今回は叔母も私や母に免許を取りたいと言っても「いいよ」とは言ってくれない事は解っているようで、何を思ったか、今まで付き合いを絶ち、自分から電話などしたこともない兄叔父に毎晩電話して「妹と姪が車の運転をするなと言うんや!」と愚痴を言うようになっていました。

兄に車の運転を止められていることを愚痴る

しかし、あまりに叔母が毎晩電話してくるので、叔父もよほどおかしい…と思ったのでしょう。叔父は私の母に電話をしてきて「あいつ、おかしいぞ。毎晩同じことを電話してくるんや!」と連絡がありました。叔母が叔父に毎晩電話して、私と母への文句を言い続ける、「車に乗せてくれない」と。

84歳の叔父はその前月に妻を看取ったばかりでした。実は色々あり、叔父(兄)との付き合いはずっとしてこなかったのですが、「嫁の葬儀には行く」と叔母が突然言い出し、仕方なく私が車に乗せて連れて行くことになり、久々に対面しました。なので叔父の存在は最近の記憶に残っていたんだと思います💦

私も葬儀の際に久々に会った叔父でしたが、認知症?と思われる節が多々ありました。

毎晩電話でやいやい言ってくる叔母に対し、叔父は「ワシにはよくわからん」と答えていたそうですが(笑)

なので母は(姉の認知症の事を兄に知られると余計ややこしい事になると思い)知らん振りで「そうやろ?ちょっとおかしいから、もう乗らんとき!と私も言ってるねん」と、叔母が実際には医師に運転を止められていることを叔父には話さず、適当にあしらっといて!と伝えたそうです。

さあ。3回目の更新講習を予約しようとしているぞーとなり、私はこの件を包括支援センターさんに相談しました。

すると「家族の誰かに【乗っていいよ】と言って欲しいからだと思います」とのことでした。

病気(高齢者てんかん)だから車の運転をすることはだめなこととは、一応は理解できているのでは?でも不安だから「乗ってもいいよ!」と誰かに認めて欲しいという行動、とのことでした。なるほど…

「なので免許が失効するまでは、肯定も否定もせず、話を聞くだけにとどめ、話題を他の話に自然と変わるように持っていってみてください」とアドバイスを受けました。

それからは、私は自分から車の運転免許の話にならないようにして、叔母が免許の話を始めても、それとなく話題をすり替え、スルーするようにしました。包括さんに相談するまではTVや新聞で高齢者運転の交通事故のニュースが取り上げられる度、話題にあげて叔母に運転を止めるように説得していましたが、それが逆に「運転免許を手放したくない」と余計に執着させてしまっていたのかもしれません。それからは一切運転免許の話はしないようにしました。

教習所近辺を徘徊しているのを検知

3回目の予約をすると言い出してから、叔母に内緒で付けている車のキーファインダー(tileというAndroidで使う探し物検知のキーフォルダー)を確認すると、普段行かない場所にある、自動車教習所の付近での検知を何度もしており、叔母が「更新講習の予約(3回目)をしようか、どうしようか迷っているのが見え隠れしていました。

私は叔母の誕生日祝いに出かける前日までの間、自動車教習所に何度も電話して、「まだ更新講習の予約をしていないか?」を確認していました。今のところ、まだ予約はしていませんでした💦

教習所の受付の方も、私が何度も問い合わせをしていることを覚えてくださっていて「大丈夫です、何度でもお調べしますので」と言ってくださり、本当にありがたく、感謝しています。

(こちらの教習所さんのおかげで、私は精神的にも本当に救われました)

そうして迎えた11月の叔母の誕生日。近くのホテルのレストランでお祝いをしました。母宅はかなり遠いので、この日は2人で食事に行きました。いよいよ叔母は81歳になりました。子のいない叔母ですが、こうして私がごちそうしてお祝いすれば【子がいる気持ちになってもらえたら、すんなり車を降りてくれるのでは?】と思い頑張ってきましたが、とうとう返納しないまんま、この日を迎えました💦

誕生日を境にようやく更新をあきらめてくれる

誕生日祝いにコース料理をご馳走し、2人で記念写真も撮りました。とても喜んでくれた叔母。食事から帰って来てから叔母は初めて自分から「免許更新はもうしない。このまま免許は持っていたらいいんやな?」と聞いてきました。

「うん、返納しないなら、あと1カ月乗れるけど」と言うと叔母は「最後に買い物とか行きたいから、行ってくるわ」と初めて【最後】という言葉を口にしたのです。 あー。3回目の予約もやっと諦めてくれたんや!となりました。

実はこの日の前日の叔母と母の電話で「いかに姉ちゃんが私の娘に世話になっているか」を淡々と話したそうです。叱らないように、興奮させないように、この3年間、どれだけ世話をしてきたかを。すると叔母は【ようやく脳神経外科で貰ってきた薬が効いてきたのか】静かに話を聞いていたそうです。

高齢者てんかんの治療薬として、8月から【心を落ち着ける薬】を飲んできた叔母。投薬してから3ヶ月、やっと治療の効果が現れてきた?と感じました。

免許失効までは乗る!

仕方ありませんが、あとひと月、事故を起こさないように、ただひたすら祈るしかありませんでした。

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