婆推手帖〜ばばおしてちょう

母と叔母、時々姑+舅の推し活(親介護)記録

【高齢ドライバー】運転免許を返納してもらいたい(7)

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2024年8月に認知症初期と高齢者てんかんの診断が付き、医師から運転を止められるも、車を降りる気は全くない叔母。警察署にも教習所にも「法的に免許の更新を止める方法は無い」と言われ、家族が出来る最終の阻止手段として、大阪府警に相談を申し出しました。

これまでの経緯を解説

シリーズも長丁場になってきたので(笑)、時系列を整理しますね💦叔母はこの時点で80歳です。

2024年8月初旬 → 叔母、免許更新講習(1回目)を9月に予約する。

2024年8月中旬 → 叔母、脳神経外科を受診。認知症と高齢者てんかんの診断がつき、医師に運転を禁止される。

2024年8月下旬 → 叔母、9月の免許更新講習の予約を自分で取り消すが、車には乗り続ける。

2024年9月下旬 → 叔母、友達に促され再び免許の更新更新講習を10月に予約する。(2回目)

2024年10月初旬 → 私が大阪府警(運転免許センター)に免許更新を阻止出来ないかを相談。医師の診断書を提出しなければ免許失効になる手続きをする。

↑ここまでが(6)までの経過です

もし免許を更新しても乗らせない措置を取る

自分で1回目の更新講習の予約を取り消したものの「何故取り消すことになったのか?」をすっかり忘れた叔母は、再び免許の更新講習の予約を自動車教習所に予約してしまいます。

【なぜ運転がいけないのか?の理由を理解できない】これが認知機能の低下の典型的な症状だと思います。

【車を運転してはいけない病気と判明したから】なのですが、シンプルに叔母は「私は認知症ではないし、高齢者てんかんの発作も起きたことがないのに、なんで禁止されなきゃならないのか!」と言い続けていました。「MRIの画像で病気が解ったんだよ」と何度説明しても「自覚もないのに信じられない💢」と堂々巡りを繰り返していました。

8月の初診時に医師から「車の運転免許は禁止です」と言われ、しぶしぶ免許の更新を諦めた叔母でしたが、友達たちから車を降りることを何度も引き止められ、次第に「何で私は更新を止めたんだろう?」となり、「免許はやっぱり更新する!」と言い出したのです💦

日常生活の中でも、認知症の進行によるトラブルが徐々に増え始めていて、免許の更新は絶対に容認できない状態まで来ており、最後の砦となる、大阪府警に相談し、【医師の診断書を提出しなければ、運転免許は失効になる】という手続きをしました。

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こちらの短縮ダイヤルは、大阪府警だけでなく、全国共通です。お近くの都道府県警察署の相談窓口につながります。

その結果【家族による申告】として【健康上の問題により、運転の継続が可能かどうか】を本人に尋ねる【医師による診断書の提出命令】を出してもらえることになりました。

期限内に返送がない場合、運転免許の停止となるという書類が発行されます。

返送期限内に医療期間を受診し【認知症ではない】という証明書を提出しないぎり、運転を続けることはできません。もしも運転免許の更新できてしまっても、診断書を出さなければ失効する、ということになります。もうこれ以上は乗らせない!という最終手段に出ました。

更新講習前に脳神経外科を受診する

その書類の送付日をいつにするか?を決める前に、まず脳神経外科を受診することにしました。警察から書類は絶対に送付しないといけないのですが、病院での問診状況を見て、送り先を叔母にするか私にするかを選んで良いと警察の方が言ってくださったからです。

叔母の私に対する介護拒否が強い話をすると、送り先の選択についても配慮してくださいました。

叔母は前回の受診では、医師や私から「車の運転をしてはいけない」と言われたことに対して、強い嫌悪感を持っており、この頃から私が叔母宅を訪問することについても拒否が強くなり「もう病院にも付いてこなくていい、これからは全部1人で行く」と言い出していました。

母にも「あの子(私)には、いつもえらそうに言われる!」(言ってませんが叔母にはそう聞こえるのかも)や「なんでお前(母)に話した事を、あの子(私)が知ってるんや!」(親子で面倒を見ているので当然なのですが)と、母に対しても私への嫌悪感を露わにする様になっていました。

今回叔母が予約した2回目の更新講習については、受けることを「あの子には内緒やで」と母にしか話しておらず、私は知らないことになっていたので、私は予約のことは知らんぷりで通し、なんとか理由をつけて病院に同行しました。(話を合わさないと病院にも行かなくなることを恐れての措置です)

そして脳神経外科の受診日。問診の際、先生から「もう車の運転はしてませんか?」と質問されると叔母は「してません」と堂々と言い放ちました

😳😳😳えっ!?してるやん!!

と、私は叔母の背後で首を横にプルプル降って、両手で×を作って先生に見せました(笑)

(まるでコントのような問診…)

そうすると先生からは「運転は禁止ですよ、してはいけませんよ」と叔母は再びこんこんと説教されました💦

診察前の待合室で、私がそれとなく「友達のお父さんも車で事故を起こしたんやけど、大変やったんで」という話をしたのですが(実際にあった)、

「ほんまー。でも私は気をつけてるから事故なんか絶対に起こさへん」

と自信満々に言いました。

しかも【私に更新講習を予約したことは内緒にしている】という件はハッキリ覚えているようで

「あんたとの約束はちゃんと守ってるよ。夜も乗ってないし、友達も乗せてへんし」

(キーファインダーの記録から嘘だとバレていますが)と言い

「誕生日まで(失効日)は無事故でおらなあかんしな〜」と言い切っていました。

叔母は私に対して、失効日までしか車に乗らないという演技をしていました。しかし実際には私に内緒で更新講習を受けて、もう3年車に乗ってやる!と考えているのです。

【ああ、確信犯だな。人を騙してまで乗り続けようとしている】と。

そして診察室では、私を欺くだけでなく、医師にまで平気で嘘を付き、自分の身勝手を通そうとしました。万が一、死亡事故にでもなれば、あの【池袋暴走母子死亡事故】の二の舞いになりかねないのです。もう叔母には物の善し悪しが判断できないまでになっているんだと思いました。もう絶対に叔母に免許を更新させてはいけない!と更に一層強く思いました。

警察が訪ねてくるかもと叔母に嘘を付く

診察室から出てきた叔母は「なんで、あんなえらそうに言われなあかんのや!」と医師から再度運転を禁止されたことを、大興奮で憤慨していました。帰りの車の中でも文句を言い続け、8月に運転を禁止されても未だに乗り続けていることに対しても、全く反省はない様子でした。

医師に嘘をつき、私にも嘘をつき、何としてでも車に乗り続けてやろう!とする叔母。

もうこうなれば騙し合い合戦です(笑)私も叔母の嘘には嘘で対抗することにしました。帰宅後、私は叔母に

「教習所で更新講習を受ける時に、医師から運転を止められてはいないと嘘の申告をしたら、家に警察が来るんやってー」と。(ウソです)

「教習所の予約を何度も入れたり、取り消したりしてたら、教習所が警察署に報告するんやって。この人、認知症かもしれんって」(これもウソです)

するとみるみるうちに叔母の表情が変わります。「え、そうなん?」と。

「もし私が更新講習の予約をしたら来るんやろか?」と言うので「来ると思うけど、おばちゃんは予約してないんやろ?それなら大丈夫やん、警察が家に来ることはないよ」と言いましたが、叔母は明らかに怪訝な顔つきでした。この日【これは効果がありそうだな…】と思いながら、叔母宅を後にしました。

翌日教習所に確認すると予約をキャンセルしていた

叔母の脳神経外科受診の同行をした翌日。私は自宅から、叔母が免許の更新講習を予約した教習所に電話し、予約の有無を調べてもらうと、2回目の予約は、その日の朝一番に叔母からの電話でキャンセルされていました!

やはり昨日の帰りに言った「医師から止められてる人が予約したら、警察が来る」という話を叔母は信じたのです!(嘘です、実際そんなことはありません)嘘も方便!やったー!

叔母の理解力の低下は、絶対にあり得ない「教習所の人が怪しんで警察に電話される」や「警察が医師から運転を止められてるのに、更新するのか?と家に訪ねてくる」を正しく認識出来ず、私の嘘を信じたのです。

「やったー」と心のなかでガッツポーズ!!思わずすぐさま母に電話しました!

「おばちゃん、2回目の予約も自分でキャンセルしたよ!!更新はあきらめた!!」と伝えると母も「良かったー!諦めてくれたかー!」と。

母も内心、とても心配していたのです。

もちろん、叔母は車を乗ることはまだ止めていませんので、まだまだ課題はありますが、取りあえず12月の失効日以降に乗ることはなくなります!それだけでもまずは大きな問題をクリアです!

大阪府警にも電話して「ようやく免許の更新は諦めてくれました」と伝え、例の診断書の提出命令書は私の家に送付して貰うことにしました。今発送されると診断書の提出期限は1月末頃。しかしこの時には既に叔母の免許は失効しています。私がこの命令書を保管して叔母に見せることなく失効日を迎えれば、不必要に叔母を混乱させることなく事を済ませることが出来ます。

もし叔母が更新講習を受け、偶然にも認知機能検査に合格してしまった際には、この命令書の力を借りて阻止せねばなりませんでしたが、無事見せずに済みました!

後は何とかして叔母に1日でも早く【免許を返納してもらうように持っていくだけ】です!もしも叔母が更新を諦めずに出来てしまっていたら、この戦いが更に3年延長されることになったのか…と思うと本当にゾッとします…😱

本当に良かったです!!

 

 

で、済むはずでした…

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