2024年8月に認知症初期と高齢者てんかんの診断が付き、医師から「車の運転は禁止」と言われ、渋々免許の更新を諦めた叔母でしたが「失効までは乗る!」と車に乗り続けていました。しかし認知症が進み、何故医師から運転を止められているかを理解出来ない叔母は、再び「免許は更新する!」と言い出したのです。
更新講習(2回目)を10月に予約する
医師から「車の運転免許は禁止です」と言われて以降、免許の更新は渋々諦めた叔母でしたが、車の運転は続けていました。この事については地域の包括支援センターにも相談しています。
警察に相談したが、医師から【認知症】との診断が出ても、免許の停止や失効をさせられないということを報告しました。
叔母は私が毎回免許の話をすることに対して、嫌悪感を持っており、叔母宅を訪問することについても次第に「病院にももう付いてこなくていい」と言い出していました。
母にも「あの子(私)にいつもえらそうに言われる!」(言ってませんが叔母にはそう聞こえるのかも)や「なんでお前(母)に話した事を、あの子が知ってるんや!」(親子で面倒を見ているので当然なのですが)と、この頃には母に対しても嫌悪感をあらわにする様になっていました。
しかし、今回の2回目の更新講習の予約については、【私は知らない】で通すことになったので、なんとか拒否が出ながらも、病院の同行には渋々同行させてくれていました。(中核病院での持病の定期検診があります)。
同行した日に、それとなく「友達のお父さんが車で事故を起こしたんやけど、大変やった」という話をしても「ほんまー。でも私は気をつけてるから事故なんか起こさへん」と自信満々に言います。また、【私に更新講習を予約したことは内緒にしている】件はハッキリ覚えているようで「あんたとの約束はちゃんと守ってるよ。夜も乗ってないし、友達も乗せてへん」(キーファインダーの記録から嘘だとバレていますが)や「誕生日まで(失効日)は無事故でおらなあかんしな」と言い切っていました。
【ああ、確信犯だな。人を騙してまで乗り続けようとしている】と。
医師を欺くだけでなく、私にまで平気で嘘を付き、自分の身勝手を通そうとしているだけに過ぎません。万が一、死亡事故にでもなれば、あの【池袋暴走母子死亡事故】の二の舞いになりかねないのです。もう叔母には物の善し悪しが判断できないまでになっていると思いました。もう絶対に叔母に免許を更新させてはいけない!と強く思いました。
※後から解ったことですが、やはりカラオケ仲間たち(複数)から、叔母がカラオケに行く度に「あんたなら車にまだまだ乗れる!売るのは勿体ない!」と言われ続けていたことが判明しました💦お友達らに罪はありませんが、私たち家族にすれば本当に迷惑な話です😰80歳を過ぎたドライバーを家族が運転を止めるように説得するのは当然だという理解が全くない方々ということに愕然としました(涙)
教習所に更新講習が受けられるかを尋ねる
先ずは叔母が更新講習を予約した、地元の自動車教習所に電話して問い合わせてみました。8月に脳神経外科で認知症との診断がつき、9月に予約していた更新講習は取り消しましたが、認知症が進み、またこの10月に予約しているようで、という旨を伝えました。確認してもらうと、やはり予約を取ったのは間違いありませんでした。何とかして受けさせない方法はないか?【認知症でも更新講習は受けられるのか?】を尋ねると、電話口には正職員の方が代わって対応してくださり、丁寧に説明してくださいました。
①個人情報の観点から、医療機関からの情報提供は出来ないので、教習所や警察が患者個人の病状を知ることはなく、全て本人が申告しない限り、こちらは認知症とは判断できない。(高齢者てんかんについても同様)
②更新講習受講の際に簡単な自己申告の欄があり、【医師から車の運転を止められている→ハイorイイエ】のどちらかに印をするものがあるが、これで虚偽の報告をしたとしても罰する法律はない、とのこと。
③講習と一緒に義務付けられている、高齢者の認知機能検査に合格できなければ、更新講習の修了証は出せない。しかし、失効日までに認知機能検査を再受講して合格するか、医師による「認知機能に問題はない」という診断書を提出して貰えば、修了証は出せるとのこと。しかも検査の再受講は期間内なら何度でも受けることが出来る。
ということでした。
つまり、①も知らんぷりをして更新講習に来て、②で嘘をついて「イイエ」に◯をして、③で運良く合格してしまえば、運転免許を手にすることが出来てしまうということでした。えー!
嘘をついても罰する法律はなく…これにも驚きました💦(事故を起こせば別のようですが、無事故で乗り続ければ、虚偽申請がバレることは無いようです)教習所の方の話では、何回も認知機能検査を再受講する人もまれにおられるとか。
この認知機能検査の後に実技講習もありますが(実車での運転講習)、こちらも脱輪しようと接触しようと、合否には関係ないとのこと。えー!!
【高齢者講習って、こんなに緩いのか!】と愕然としました。近年、高齢者運転による交通事故の増加は、これが原因じゃないのか!と驚くばかりです。
認知機能検査においては、本屋で【これであなたも高齢者講習一発合格!認知機能検査対策】みたいな本も売られていて、事前に丸暗記することも出来たりして、本当に大丈夫なんだろうか💦こんな本の出版を認めちゃっていいの?と心配してしまう程です。
教習所で、この高齢者更新講習に合格して修了証を貰えば、後は運転免許試験場で写真を撮り、更新講習ビデオを見るだけで免許証を手にし、また3年もの長期間、乗れてしまうんですからね…💦
認知症だろうとてんかんだろうと、知らんぷりして、黙って更新講習を受けた者勝ち(無事故で済むなら)、みたいになっている現実を目の当たりにしました。…悲しいけれど、これが現実なのです。
運転免許試験場に相談する
地域の警察署に相談するも【警察署が強制的に免許を停止したり失効日させたりは出来ない】と言うことを知り、教習所に相談するも【認知症やてんかんと診断がついても、本人が隠せば更新講習は受けられる】となり、もう叔母の免許更新を阻止することは出来ないのか?!と愕然としましたが、「他に何か免許更新を阻止する方法はないのか?!」と。
実はこの頃、認知症の診断は付いたものの、日によって叔母の記憶力はもの凄くいい日もありました。
買い物に行っても合計金額をサッと計算できる日がたまにあったのです。
なので【こんな日に更新講習の認知機能検査を受けちゃったら、うっかり合格してしまうわ…】との疑いがあったのです。(認知症の初期が一番ややこしくて困ると言われているところです💦)
最後の頼みの綱として、次に叔母の最寄りの運転免許試験場に相談の電話をしてみました。そこで繋いでくれたのが【大阪府警の運転免許相談窓口】でした。
(こちらと同じ電話番号につながります)
対応してくださったのは、現役の大阪府警の職員さんになるかと思います。叔母の今の状況と、一度教習所に更新講習の予約を取り消すも、また再度予約してしまい、認知症が進行している旨も伝えました。すると
「ご家族から、認知症であるという旨のお話を受理しましたので、大阪府警からご本人さんに身体伺いの書類を発行・送付することになります」とのことでした。
こちらについては
①一度健康に問題がある事をお聞きした以上、送付を止めることは出来ないこと(認知症と聞いてしまった以上、それを無いことにはできません)
②但し、送付時期を考慮することは出来ます(多少の期間を開けた後に発送することはできるとのこと)
③本人ではなく、ご家族さん宛ての住所に送ることも出来ます
④送付後、期限までに返送(医師の診断書)がない場合は、運転免許証の停止となります、とのことでした
⑤書類の返送期限は、送付日からのカウントになるとのことでした。(3ヶ月)
叔母が予約した2回目の更新講習の1週間前に、脳神経外科の予約があることから、
「もしかすると、受診時に先生から注意を受けたら、また更新講習をキャンセルするかもしれません」と伝えると、警察署の方は「とりあえず、脳神経外科受診後にもう一度連絡するので、発送はそれまで待ちます」と言ってくださいました。
そうなれば書類の返送期限は、叔母の運転免許証失効日以降になり、診断書を送らずとも免許証の失効日が先に来ますから、必要以上に揉めることなく穏便にに済むかな?と思ったからでした。叔母の免許返納や家族介護への強い拒否についても、理解して下さっているようでした。
府警の職員さんも「ご家族さんのご苦労、お察しします」と快く応じてくれました。とりあえず、叔母には、脳神経外科での10月受診で、先生から再度叔母に、もう運転免許の更新はしないように釘を刺してもらわねば💦と思いました。