2024年8月に脳神経外科の物忘れ外来を受診し、【認知症初期】と【高齢てんかん】との診断がついた叔母。診察時に同席していた私は「ヤッター!!やっとこれで免許を返納して貰える!!」と思ったのも束の間(めちゃくちゃ一瞬)。…そう簡単には返納とはならなかったのです(涙)←私が甘過ぎました💦
運転免許禁止と言われた瞬間に顔色が変わった叔母
2024年春頃から叔母の言動がおかしいと感じ始め、母に一芝居打って貰い、やっとの思いで脳神経外科の物忘れ外来を受診した叔母ですが、MRIの画像とMMSEの結果から医師に「認知症の初期ですね」と言われ「高齢者てんかんも考えられます。最近意識なくしたことはありますか?」と聞かれました。その時の叔母の表情は「え!?私がですか!?」と本当にびっくりした顔でした。
そして私が「まだ車には乗れますか?」と先生に聞くと、先生は驚いて「え!まだ運転されてるんですか?!だめですよ、運転は。車の運転は禁止です」と言われました。
その瞬間、叔母の顔色が一瞬にして変わったのを覚えています。驚いた顔から、一瞬にして強張り、先生を睨みつけ、言ったのが「発作なんか今まで一度も出たことありませんよ?それやのに、もう車は乗ったらあかんと言うことですか!」と。強い口調で叔母が問うと、先生は優しく「発作はいつ出るか解りません。脳の状態から見て、いつ起こってもおかしくありませんからね」と言われました。
それからも先生の説明の間中、叔母はずっと「そんなこと信じられない」、「なんで私だけが?」、「みんなも乗ってるんと違うの?」、「急に乗るなと言われても」と、ずっと文句を言い続けていました。
先生は「車の運転は禁止です。でも私があなたの免許証を取り上げることは出来ないんですよ。なので、ご自身で判断してくださいね。但し、医師からの指導としては【車の運転は禁止】です」と言われました。そして抗てんかん薬が処方され、薬物療法が始まりました。
更新は諦めるが失効日までは乗ると宣言
病院からの帰り、叔母は車の中でずっと怒り続けていました。「車に乗ったらあかんなんて、今急に言われても無理!」「まさか病院に行ったがために、こんな事になるなんて!」「てんかんなんて、全く自覚もないのに、何でそんなこと言われなあかんのや!」と、ひたすら大興奮で言い続けていました。それに対して私は、感情的にはならず、ただ冷静に「お薬が出たからね。このお薬もちゃんと飲まなあかんよ」「自覚がなくても、発作が起こる可能性があるから、防ぐ為のお薬やで」と話しました。
私自身、叔母が認知症だと言われる予測はしていましたが、まさか高齢者てんかんのおまけがついてくるとはびっくりでした。もう絶対に免許は返納してもらわなくてはなりません。
病院からの帰宅後は、叔母の家には長居せず、用事があると早々に切り上げて帰りました。
「先生から言われた事、今すぐとは言わないけれど、ちゃんと考えてね」と伝えました。
その日の夜は、やはり母に延々と1時間以上電話してきて、電話口でも大興奮だったそうです。母が説得するも「あんなエラそうな言い方する医者はろくでもない!あんな奴の言うことなんか絶対に信じへん!」と医師に対する文句と「あいつに私の人生を台無しにされた!あいつのせいで、私の人生お先真っ暗や!」と暴言を吐きまくっていたとか。
しかし翌日してきた電話では、母に「免許の更新は諦める。でも車は免許の失効までは絶対に乗るからな!!」と言ってきました。
それを聞き、私も叔母の家を訪問する度に、免許は返納して欲しいと説得しました。医師からの話をすると免許の更新は諦めてはくれたようですが【失効日までは乗り続ける】という決意は、何度話をしても変わることはありませんでした。
更新講習の予約を取り消す(1回目)
認知症と高齢者てんかんの診断を受けた叔母ですが、数日経過してから【認知症】と言われたことはすっかり忘れてしまったようでしたが【高齢者てんかん】と言われたことはかなり印象深かったのか、しっかり覚えていました。病院の日から1週間ほど経過したある日に「一応、更新講習は取り消したから」と叔母がいてくれました。9月の初旬に更新講習を予約していた叔母でしたが、受講1週間前に教習所から確認の電話があったそうです。その際に「やっぱり更新はやめます」と言って取り消したそうです。
「もう乗ったらあかんと医者からも言われたからな。でもどうしてもの用事だけは、乗るから!だから返納はしない!」と。すぐに車を降りることは出来ないが「もうなるべく車には乗らないようにする。人も乗せない」と言ってくれたので、妥協案として容認することにしました。
しかし…。その後、叔母の車の鍵と、車の車内に置いた【キーファインダー】のキーホルダーの位置を検索すると、毎日のように車に乗っているんですよね…💦叔母に「鍵をなくした時に、スマホから音を鳴らして探せるから」と、80歳の誕生日にプレゼントしたキーファインダー(Tile)。GPSの様な正確さはありませんが、大体の位置を確認することが出来ます。それを私のスマホでも見れるようにアプリで共有にしてあるのですが、「どうしてもの用事だけに乗る」と言っていたのは大嘘でした。叔母は近所のドラッグストアもスーパーも整骨院にも、自転車を持っているにも関わらず、自転車には全く乗らず、毎日毎日車であちこちに出かけていました。また「昨日は友達の車でランチに行っててん!」と言った日にも、叔母の車で遠方に行った記録がありました。免許の更新はあきらめたが、返納する気や運転を控える気は全く無いということが解りました。