2024年8月に初めて認知症初期の診断を受けた叔母ですが、「認知症ですね」と言われたことも2-3日ほどで忘れてしまい、何故自分が脳神経外科に通院しないといけないのか?と、通院を渋るようになりました💦
脳神経外科への通院を嫌がる
今回で脳神経外科の【物忘れ外来】に通院し始めて、3回目の診察となります。
1回目の受診では、かかりつけ医に紹介状を書いていただき(診察にたどり着くまでが大変でしたが)こちらに初めて来院。MRI撮影、MMSE(ミニメンタルステート検査)、採血を行いました。そしてその日に【認知症初期】との診断がつき、【高齢者てんかん疑い】もあり、抗てんかん薬の服薬が始まりました。
2回目は血液検査の結果説明と問診のみでしたが、正式に【高齢者てんかん】の診断がつきました。(てんかんと服薬の指導)
で、今回の3回目は、2回目同様問診のみでした。服薬継続中です。
この時点で、なにより一番大変なのは「叔母をこの病院に行く気にさせる」ことでした💦
2回目の通院時に先生から「車の運転は止めるように」と言われてから、受診後に大興奮で文句を言い始め、それ以降この病院に通うことを拒否する発言がずっと続いていました。既に家族の【介入拒否】が出始めていましたので、余計に「なんであんな病院に行ってしまったんだ」とも言い続けていました。
この2年半、ずっと【叔母の車の運転を止めない問題】ですったもんだしています。特に2024年の5月からは「車の運転は止めるわ」と言った数日後には「車は降りない!免許も更新する!」と言い出すようになっていました。
今回3回目の受診の前にも「ひとりで行けるのに」や「遠いところ、わざわざ来てもらうのが申し訳ない」と、私にはLINEしてくるのですが、母には電話で「いちいちついて来なくてもいいのに。人を認知症みたいに扱って」と、来てもらいたくない発言を繰り返し、「なんで私はあの病院に行かなあかんのや💢」とずっと文句を言っていたそうです。【介入拒否】はますます強くなっていました。
私からは「お薬が出てるから、家族さんの同行が必要ですと言われてるから」と叔母には説明しています。そう伝えると「そうか。ついて来てもらわなあかんのか」と渋々納得してくれています。
3回目の診察は問診と服薬指導のみ
現時点での、脳神経外科での叔母の傷病名は【認知症初期】と【高齢者てんかん】です。他に持病がありますが、そちらは内科のかかりつけ医にて治療継続中です。現在こちらでは抗てんかん薬のみ処方されており、それについての服薬指導を受けています。抗てんかん薬は、副作用として薬疹が出やすいようで、それに対する確認と、きちんと飲めているかの確認があります。先生から、叔母に対しては難しい話などはありません。「お薬の副作用はないですか?ちゃんと毎日飲んでいますか?」という確認だけです。
しかし家族として抱えている最大の悩み事は
●車の運転をやめさせたい
●運転免許の更新(2024年12月が期限)をやめさせたい
です。これを何とかしたいがための、物忘れ外来の受診です。
伝えたい事を要約した【受診メモ】を作る
私は叔母の脳神経外科受診時に先生に見せるため、SNSで偶然見つけた【精神科医師の投稿】を参考にして、上記のような【受診用メモ】をパソコンで作成しました。その方の投稿には「受診時に短時間で症状を伝えたい時に、内容を要約しておくと伝えやすい」とありました。
実際に付き添ってみると、患者1人あたりの診察時間は非常に短くて、前回の診察日以降の状況を長々と説明をすることが出来ません。先生は毎日たくさんの患者さんを診ますから、この人はどんな症状か?を、いちいち覚えてはいられないと思います。
またこちらの病院では【患者の同席がないと相談等は実施できません】と言われています。保険診療請求の公正化からかと思いますが、自由診療においての家族からの相談も受け付けないと言われました。
なので、どうやって叔母の日々の様子を伝えたらいいか…と私も悩んでいたところでした。
その時に見つけたこの診療メモの作成は、本当に目からウロコでした。
メモは出来ましたが、次に問題だったのは【どうやって先生に渡すか?】でした💦
受付後に叔母に内緒でメモを職員に渡す
診療拒否、付き添い拒否、私は認知症じゃない!という状態の叔母ですから、診察室に一緒に入り、ハイと私から先生にメモを渡す訳にはいきません。
なので来院後に受付をした後で、受付の方に【順番を尋ねるかのように振る舞い】叔母が待合で座るところを探しているうちに「本人には内緒で先生に見ていただきたいのですが」とこっそりメモを渡しました。
メモには【付箋を付けて】渡しました。その付箋には患者名を書き【本人には内緒で渡しています】と書いています。
もし叔母がトイレに行ってくれれば、その間に渡しやすいかと思います。
名前が呼ばれ、叔母と私が診察室に入った際に、先生の机の上にカルテと一緒に私が渡したメモが広げられていました。
【あ…あのメモ、叔母が見つけたら何か言うかな…】と心配しましたが、先生はメモをさっと見た後は、メモから目をそらして、パソコンのモニターを見ながら、私がメモに書いた【困りごと】について叔母に話してくれました。
叔母は椅子に座ると、すぐに先生の机の上のメモに気づき「それ、私が書きました?」と尋ねましたが(こんなとき叔母は目ざとく見つけます)、先生はスルーして話を続けてくださいました。
私は叔母の後ろに座っていましたが、先生の素晴らしい対応に思わずガッツポーズでした(笑)
先生からは「車にまだ乗られているんですか?もう降りないといけませんよ」と、淡々と話をしてくださいました。興奮型の激情型である叔母に対して先生は、いつも優しい口調でゆっくり話してくださいます。何故危ないのか、事故を起こしたらどうなるか、まで話してくださいました。
これらの事は私もずっと言い続けてきていますが、未だ叔母の心には響かず、数日で忘れられてしまいます💦しかし先生からの話には反発しながらも、記憶には残るようなので、話していただけて本当によかったです。
診察後の楽しみを作るようにする
3回目の診察の後に、昼食を食べに行く楽しみを作ろうと、クリニック近くのお店に一緒に行くことにしました。この日は新しいお蕎麦屋さんに行きました。本来、食べに行くことは大好きな叔母なので、おしゃれなお店に、大変喜んでくれました。
1回目、2回目の診療後はずっと文句を言い続けていたので、気分を切り替え、意識の方向を変えることで「診療への不満(車の運転を止められること)」から、気持ちをそらすことが出来たらと思い取った策でしたが、うまく気をそらすことができました。
しばらく診察後は、このお蕎麦屋さんに通いたいと思います。