婆婆(ばば)推し〜同居しない親介護

3人の婆婆様たちの推し活(親介護)日記

【認知症】進行が進んだと確信したきっかけ

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2021年の12月からに独居となった叔母ですが、その後、病気で3ヶ月の入院を経験。それをきっかけに軽度認知障害の症状が見られるようになりました。それから徐々に認知症へと進行していきますが、【これは間違いなく認知症だ】と確信する事柄が増えてきました。

軽度認知障害から認知症へどのように進行するのか

軽度認知障害から認知症に進行していく過程について、実際にどのように症状が進行していくのかは、私もあまり詳しく知りませんでした。亡くなった私の祖母や祖父にも認知症はありましたが、介護していた私の母に聞いても「ある日突然徘徊が始まった」や「家族の顔を見ても誰か解らなくなった」というような、いきなり【重度の認知症】になったような記憶しかないというのです。「たぶん年相応の物忘れなんだろうと思っていたのかな?その時は」と母。祖母や祖父とは一時的に同居していましたが、同居しているとつい先に手を貸してしまうことも多いので、気づきにくいのかもしれません。

叔母が認知症では?と私が感じるようになったのは、母との電話での会話や、私が訪問した際の言動などで色々おかしなことが増えたことでした。

叔母から話を聞いていると【叔母自身が困っているのでは?】と思うことが多くなってきたのですが、叔母は負けず嫌いな性格もあり「困っていない。むしろそれを楽しんでいる」と豪語していました💦(前向きではありますが、それはそれで厄介なのですが…)

叔母は特に家族以外の人と会う時は、かなり気丈に振舞っているようで(興奮状態に入るのか、テンションが上がるのか)銀行さんやかかりつけ医(内科)の先生に「脳神経外科で認知症と診断がつきました」という話を最初にした時にも、「そんな素振りは感じられなかった」と驚かれていました。

しかし、次第に週1回叔母宅を訪ねる私や、毎日電話をしている母は、次第に【叔母の言動がおかしい】と思うことが増えていきました。多少の失敗などは、普通に高齢になれば見られることですが、軽度認知障害になってくると、自分だけでは済まされないことも増えました。他人様にご迷惑をかけるようになってくれば、叔母の独居を放置しておく訳にはいかなくなります。【認知症に移行していくタイミングをみておかなければ】と、私と母は、叔母について何かおかしいと感じた時には必ずメモに取るようにしました。

後から思い出せるのは軽度認知障害

次第に【物を失くす、約束を忘れる】ことが増え始めた叔母ですが、失くすことや忘れることで、その場での失敗はありましたが、後から少し時間が経つと、失くしたものを見つけたり、忘れた約束を思い出すことが出来ていました。

「確かこっちに置いたはず」や「あっちに入れてしまったのかも」と想像し、後から探すことが出来ていました。(見つからないものもあったようですが)

忘れてしまっていた約束も、カレンダーやメモ、手帳を見ることで、思い出せることが出来ていたようです。

ある日、叔母はATMまでお金を下ろしに行くも、いざ機械の前に来ると通帳とカードを入れたポーチがないと、大騒ぎ。かばんの中を探しても、車の中を探しても、ポーチが見つからない。【自宅に忘れたか?】と慌てて家に帰り探すが、テーブルやカウンターを探しても見つからず。しかしもう一度かばんの中を探すとポーチが見つかります。

実はその日の前日、新しいポーチを買って、それに通帳とカードを入れ替えていた事に気付いたのです。探していたのは古い【黒いポーチ】で、通帳とカードを入れていた【白いポーチ】は最初からかばんに入っていたのでした。

この時は後から【白いポーチに入れ替えたのを忘れていた!】と、思い出すことが出来ていました。なのでまだ【認知症】には至っておらず、なんとか【年相応(当時は79歳)の物忘れ】や【軽度認知障害】の範疇であったかな?と思います。

失敗の原因を思い出せなくなってきた

軽度認知障害では?と私が思い始めてから、約2年が経過していました。その間もちょくちょく失敗はありましたが、他人から見れば【まあ、年齢が年齢だしね】と許してもらえる程度のものかな?と思っていましたが、だんだんと【これは迷惑をかけ始めているな】と思う出来事が増えてきました。

【これは認知症では?】と思い始めた一番の大きな要因は【失敗した原因を後から思い出せなくなる】ことでした。

2023年の5月の母の日に、私から母、叔母、姑に自転車用ヘルメットをプレゼントしました。買う際には「何色にする?」と聞いてから購入。黒、赤、オレンジの中から叔母は「赤にする!」と選びました。「4月からはちゃんと被らないといけなくなったんだからね!」(半ば、ちょっと脅して😅)と、叔母にヘルメットを渡しました。

しかし、叔母はその1年後の2024年の5月、生協で全く同じデザインの自転車ヘルメットを購入していたのです。注文した翌週に届いたヘルメット。開封して被ってみて「大丈夫そうね(サイズを確かめる)」と、ヘルメットを倉庫の壁に掛けようとすると、全く同じヘルメットが掛けられていることに気づきます。

「びっくりしたわー、あんたに買ってもらったのを忘れてた。生協の兄ちゃんに言って、返品したわ」と叔母。現物2つを同時に見るまでは、先に貰ったことを全く忘れていたのです。

母が叔母から電話で聞いた話を補足すると

①ヘルメットを生協で注文(あることを忘れて)
   ↓
②班受け取りで商品が届き、みんなから「いいわねー、素敵」と褒められる(この時も思い出せない)
   ↓
③しかし壁に同じものがあることを発見(やっと気づく)
   ↓
④母の日に貰ってから数回しか被らず、掛けてあることも忘れて自転車に乗っていた(貰ってすぐ忘れていた)

ということだったようです。「試着しかしてなかったから、袋は破ったけど、返品してやったわ」と叔母。2024年に入ってからは、生協での返品回数も増えているようですので、迷惑をかけているのでは…と思っています。(班の人にも迷惑をかけているかも💦)

このような【少し前の記憶が全く抜け落ちている】ことが増えてき始めた2024年の5月頃には、軽度認知障害のように【後からすぐ思い出せる失敗】ではなくなり、いくつもの気づきが出来なくなる失敗が増えて来ていました。