婆推手帖〜ばばおしてちょう

愛する3人の婆様たちの推し活(親介護)記録

【高齢者トラブル】ハウスクリーニングトラブル

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2022年5月頃から、叔母に【軽度認知障害ではないか?】と思われるような行動が始まっていた事がわかりました。しかしその時にはわからないのです。過ぎ去ってしばらくしてから振り返ってみた時に、初めて「あの時からおかしな事が増えていた」と気づくのです。

2023年夏のハウスクリーニング事件

私は叔母とは離れた場所に住んでいるため(車で片道1時間)週に1回程度しか会えません。そのため、なかなか叔母の【認知症では?】と思う言動には気づかないままきていました。しかし、普段付けている介護記録を振り返って見てみると、2022年の5月頃から、小さなトラブルが増え始めていました。ひとりで頼んだ浴室清掃の件もそうでした。2023年の7月に叔母は自宅の浴室掃除をハウスクリーニング業者に依頼しました。私が訪問した際に浴室を見たのですが、黒カビなども見当たらず、築40年近い自宅のタイル貼りの浴室はとても綺麗でした。浴室乾燥機がついていて、大きな出窓もあり、叔母は換気をこまめにしていたので、「業者に頼むほど汚れてはないけどな」というのが私の印象でした。それでもずっと「プロの掃除屋に頼みたい」「自分で掃除するのもしんどい」と言うので、叔母に任せることにしました。【全然キレイだけど、本人が頼んで納得するならいいか…】くらいに考えていました。(これがトラブルになるとは、この時には思ってもいませんでした)しかし、実は業者に来てもらう前に、叔母のおかしな行動があったのです。

業者に清掃を予約してすぐ、「来てもらった時に風呂場が汚いと思われたら嫌だ!」と、実は叔母は何日もかけて、自分で浴室の掃除を必死になってやっていたことが後日わかりました。(母が後から電話で聞きました)叔母宅の浴室は2畳ほどあるタイル貼り。高齢になってきて「広い浴室の掃除は大変だから、久々にきっちりやってもらおう」と言い出し、業者に頼んだ叔母でした。しかし、何を思ったのか「業者に汚い浴室と思われたくない」と、立ったり座ったりを繰り返して連日必死で掃除をしたようで、業者が掃除に来る日までに叔母は、足腰や肩を痛めてしまっていたようです。

そして当日、業者は清掃して帰ったのですが、叔母からの電話では、後から見ると「天井のカビが全然取れてない!それに浴室窓のサッシの色が薬剤で変色した!」と言うのです。

通常でしたら、清掃前に簡単な説明があり、清掃後にも確認があるはず。叔母の話では業者は何も言わずに精算して帰ったということでした。

「他にも何軒か電話して内容を聞いたが、大手だからここで間違いないと思って頼んだのに!」と叔母はものすごい剣幕で怒っていました。

私が「終わった時に掃除したところを見て、やり直ししてもらわなかったの?」と尋ねても「そんなこと一切言わずに、終わりましたと言って、代金を受け取って帰った」と言うのです。普通なら当たり前の【依頼→施工→確認→支払い】のやりとりが出来なくなっていたようでした。

ちょうどその頃、私はコロナウイルスに感染して自宅待機になっていた期間でした。夫が感染し、私も数日遅れて罹患してしまい、2週間近く外出出来なくなっていました。叔母の家にはもうしばらく行けないが、清掃が済んでから何日も空けてやり直しを依頼する訳にもいかないだろうと、叔母に状況を説明してどのように対応してくれるかを、業者に連絡するように伝えました。

連絡後の業者側の言い分としては「事前に天井についていたシミ(カビではなくシミなんだそうです)は取れないと説明もし、(叔母の)了解を得てから掃除した」とのことでした。しかし叔母は「そんな話は聞いていない」と言い張っていました。

本部から責任者を呼んで来てもらった

その後、叔母は掃除に来た業者は「年寄りで頼りないから、責任者を連れてこいと言った」と言い、別日にまた本部の社員と一緒に来て貰い説明を聞いたそうですが、変色も「経年の変色は最初からあった」といい、その部分は薬剤は使わずに清掃したとのことでした。

私の想像ですが、説明をきいても納得しなかった叔母は文句を言い続けたんだろうと思います。叔母は昔小売店で自営業を営んでいました。その時の【武勇伝】として「私は客がヤクザにいちゃもんつけてこられても、毅然とした態度で言い返してやったんや!女と思ってなめられるのが許せない!絶対に負けへん」という話を何度も聞かされてきていました。

結局、清掃料金を無料とすることで「こちらが折れてやった」と叔母は言い、「そやけと無料でも傷められたんやから、本当なら逆になんぼか貰わな割が合わへんわ!」とその後もずっと文句を言っていました💦(示談で済んでよかった…)

私のコロナウイルスの自宅待機期間が明けて、早速叔母宅に行き、浴室を確認しましたが、確かに天井に薄っすらと点々とついていたのはカビではなく、天井素材についたシミの様なものでした。また、出窓のサッシの変色も確認してみましたが、部分的に色が変わってるようには(色落ちがあるようには)見えませんでした。

以前にも叔母は、白内障手術の件で自分が納得いかないと、文句を言い続ける傾向があることを知っていました。

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母に言わせると、その傾向は昔からあったそうで、「とにかく金を出した以上、大満足しない限りは、徹底的に文句を言う」んだそうです💦

なので私も母も「よかったやん!キレイになってるよ。変色もほとんど解らないやんか。タダでキレイにしてもらって得したな!」と話をそらすようにしました。すると叔母もだんだんそちらに意識が向き「そうやな、得したな!」と言うようになり(それでもしばらくは文句を言っていたそうですが)次第に忘れていってくれたので、以降はこの話題に触れないようにしました。

コロナウイルスに感染するも備え無し

また、叔母がコロナウイルスに感染した2023年8月にも、おかしいなと思える事がありました。ある日、叔母から「38度の熱が昨夜から出ている」との電話がありました。

それまで私は何度も叔母に「もし熱が出た時のために、非常食を買い置きしておいてね」と説明し、買い置きしておく品のリストを作成し、A4用紙に印刷して渡していました。しかし、いざ「発熱した!」となった際に自宅を訪ねると、全く何も買い置きをしていなかったのでした。冷凍の肉や魚は多少ありましたが、全てが調理しないと食べられないものばかりでした。

熱がある独居の高齢者には、とてもじゃありませんが、調理が出来るとは思えません。(無理して倒れられても困ります💦)結局、ドラッグストアとスーパーに買いに走り、検査キット、マスク、解熱剤に経口補水液、飲み物や調理せずに食べられる食料品を数日分買い、叔母宅に届けに行きました。このあたりから叔母の「色々と説明した後に、叔母は解った!と言っているが、実は全然理解できてない?」と思うことが増えていきました。