婆婆(ばば)推し〜同居しない親介護

3人の婆婆様たちの推し活(親介護)日記

【高齢ドライバー】運転免許を返納してもらいたい(1)

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81歳目前になる叔母に「車の運転をやめてほしい」これは2022年から私たちがずっと言い続けてきたことでした。しかし、全く聞く耳を持たない叔母の様子を長く見続けてくると、聞き入れてくれない理由は【病気によるものではないか?】と思うようになりました。そう、認知症です。

運転免許の更新は絶対にさせられない

2024年5月で独居2年半になる叔母ですが、過去に頸椎の炎症を起こし、3ヶ月の入院を経験しています。退院の際に医師からは「車の運転はやめるように」と指導があり、私や妹、母からも運転はやめるように説得しました。その時叔母は78歳。しかし不便な立地環境に住む叔母は、免許の返納をずっと拒否し続けてきました。そこから叔母との【免許返納説得への長い道のり】が始まりました。

2024年11月は叔母の81歳の誕生日で、運転免許の更新年月になります。免許の更新講習の案内が2024年6月に届いた事から、叔母の頑なな【車を降りることの拒否と、運転免許更新への執着】がより一層あらわになりました。「81歳の誕生日には免許を更新する!」というのです。

確かにこれまでに交通事故は起こしていませんが、事故未遂事件があったり、友達を乗せたり、夜に出掛けるのに乗ったりと、私との約束も一切守っていません

また普段の生活の中で【これは軽度認知障害ではないか?】と思うことも増えてきたため【もう運転免許の更新は絶対にさせられない!】と判断しました。

テレビや新聞、ネットニュースでは、ほぼ毎日のように、高齢者ドライバーの自動車運転による交通事故の報道を目にします。

叔母に車の運転をやめてもらうよう説得を始めた2022年頃から「今は無事故でも、今後は解らない。絶対に起こさないという保証はないんだよ?」と話してきましたが、「細心の注意を払い、気をつけている」「近くしか乗っていないから大丈夫」と、叔母は【自分だけは絶対に大丈夫】という考えを変えることはありませんでした。

しかし、説得を続けて2年が過ぎた2024年春頃から、80歳になる叔母の言動の様子が変わってきました。

ある日突然、叔母の方から「やっぱり免許の更新はしない」と言い出したのです。「やっと決断してくれたんやね、ありがとう!亡妹も喜んでくれてるよ!ずっと心配していたんやで!」と伝えると「そうか。心配かけてたんやな。」と言ってくれ、次の私の訪問の際には、「失効した後の生活を相談しよう」と伝えました。

しかし、後日叔母宅を訪問すると、ものすごい剣幕で叔母は怒っていて、私に「免許は更新する!更新すれば後3年は乗れるんやから!車を売るのはもったいない!」と言うのです。「え?この間、免許の更新はもうしないと言ってたやろ?」と聞いても「そんなことは言ってない!」の一点張りでした。

大興奮で怒り続け、全く話にならない状態でした。この時をきっかけに、明らかに「様子がおかしい」と思い始めるようになりました。

3日前に自分から「免許は更新しない」と言った事を全く覚えていないのです。「そんなことは言ってない!」と叔母は言いましたが、LINEにはそのメッセージが残っています。見せようとしても「そんなもの知らん!」とまともに話も出来ない状態でした。【これは絶対に免許の更新をさせてはいけない】と決心しました。

何度も繰り返す【免許更新しないしない詐欺】

2022年から車を降りるよう叔母を説得し続けてきましたが、その中では、2024年2月に10年間乗り続けた車の車検を迎えることもあり、説得を始めた当初は、その車の車検をきっかけに、車を降りてもらうよう説得を続けていました。

しかし叔母は絶対に降りないと頑なに拒否。それもあってなのか?叔母は「今の車の車検が切れたら、もう車が乗れなくなる」と思うようになり(タイヤやバッテリー、壊れたドアミラーを変えないといけないだけでしたが)、私に内緒で、向かいに住む女性と販売店に車を見に行った当日に、購入の契約をしてくるというトラブルを起こしていました。

そのこともあり(危うく売れ残りの商用仕様の在庫車を買わされそうになっていた)、勝手にまた契約されては大変だと、2023年7月に私が同行して、安全装備を全装備した車を注文、12月に購入した経緯があります。

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勝手にしてきた契約をクリーニングオフでキャンセルした後も、叔母は毎日の様に「やっぱり車を買いたい」「あのまま買っておけばよかった」と何時間も母に電話して来ていました。あまりのしつこさと執念に、母は「あの調子ならまた勝手に車を買ってくるわ」となり、結局私の同行の元、先の車の車検が切れる前に、車を買い換えようとなったのです。

その時にはまだ私も「叔母の物忘れも、年相応のことだろう」と考えていたので「次の免許更新はしないと約束出来るなら、新車を買ってもいい」と言い聞かせ、「更新はしない」と約束し、2023年12月に先の車と同サイズの新車が納車されました。

(まさかその時に軽度認知障害を起こしているとは気づかなかったのです)

しかし、その「車を買い替える時に免許は更新しないと約束した」事を、購入後半年で、すっかり忘れてしまっているのです。

購入注文の前には何度も「新車を買っても、あと1年しか乗せられないよ?免許の更新を私は認められない」と説明をしました。叔母は「解ってる!車は売ったらいいんやから。免許更新期限までしか乗れなくても、私は新車を買いたい!」と言うのです。

結局、あまりの叔母のしつこさと執念に根負けして、【80歳にして車を買い替えるという異常な事態】になってしまいました。

はたから見れば本当に信じられないことです。しかし、叔母と姪という関係なので「お金を出すのも私」「何かあっても(事故等)私の責任や。親子ではないんやから」と言われれば、私には叔母を無理矢理止めることは出来ません。

親子関係であれば強制的に取り上げることもできたかと思いますが、やはり叔母と姪ではそれは難しいのです…。

しかしその約束をしたことも全て忘れてしまい、叔母は「まだ買って1年しか経ってない車を何で売らなあかんのや!もったいない!」と何度も言い続け「車がもったいないから免許は更新する!あと3年は乗る!」と豪語。車を買う際の約束の話をしても、全く聞く耳を持たず。約束は一切記憶に残っていませんでした。この時から叔母の【免許更新はしないしない詐欺】が始まったのでした。

そして「物忘れのレベルではなく、確実に認知症も始まったのではないか?」と思うようになりました。